小学生の男の子が二人いる家庭で、日本スピッツを飼うのはおすすめできる?

小学生の息子たちが「犬を飼いたい!」と言い出して、どうしたものかと親が悩む……よくあるケースです。ペットショップに行ったところ、日本スピッツを発見。「可愛い!ちゃんと世話するから!」と子どもたちが言っても、果たして本当に面倒を見るのか分かりませんよね。

この記事では、「小学生男子が二人いる家庭」で日本スピッツを飼うことは、一体おすすめできるのか、そもそも飼うことができるのかを検証しました。

小学生がいる家庭で日本スピッツを飼う基本条件

子どもの「飼いたい!」をきっかけに日本スピッツを飼う場合、基本条件として知っておきたいのは「親が世話をする覚悟が絶対に必要」ということです。

子どもが飼いたいと言って飼い出しても、「結局お世話するのはお母さん」というケースが大半なんです。

小学生の間は、子どもたちもお世話する余裕があるかもしれません。でもいずれ中学生になります。

授業が長くなって宿題が増え、クラブ活動も塾通いも忙しくなります。帰宅が遅くなればヘトヘトになり「散歩なんて無理!」というときがきます。友だちとのつき合いも増え、土日になれば友だちと遊びに行き、留守がちになります。

どんなに「飼いたい!」と思って飼い始めても、いずれは目の前の忙しさに追われ、それどころではなくなるケースが多いのです。

もちろん責任を持ってお世話する子もいます。でも実際に子どもの頃犬を飼っていた人の経験談を見てみると「おおかた母が散歩や日々の世話をしていた」「部活で疲れるので帰ったらゆっくり休みたかった。だから散歩は母任せになった」といった声が目立ちます。

毎日の散歩、食事、予防接種の病院通い……お母さんがすべて面倒を見る覚悟ができてから、迎え入れることが大切です。

日本スピッツとの暮らしで気になることQ&A

雲の形犬疑問

日本スピッツを飼いたいけど、いろいろ心配……。そんなよくある疑問や不安を、Q&Aでまとめました。

Q.日本スピッツはキャンキャン鳴くと聞きます。本当でしょうか?息子の友だちが遊びに来るたびに吠えるのでは?

A.品種改良によって、無駄吠えは減っています。ただし、信頼できるブリーダーを選ぶことがポイントです。

日本スピッツはよく「キャンキャンと甲高い声で吠える」「とにかく神経質に吠え続ける」と言われますよね。

特にちょうどご両親の世代だと、「日本スピッツ=よく吠える犬」というイメージを持っていることでしょう。

たしかに昔はよく吠えました。高度成長期、番犬として多くの家庭で日本スピッツが飼われていた時代の話です。

でも最近では、さほど日本スピッツの無駄吠えを心配する必要はありません。というのも品種改良され、キャンキャン鳴くことが減ったため。だからこそ人気が再燃しているのです!

ただし、本当に“無駄吠えしない犬”でいられるかどうかは、しつけと愛情次第でもあります。ワガママに育てればキャンキャンしつこく鳴きかねません。ストレスがかかれば、やはり神経質に鳴いてしまいますよ~。

そしてもう一つ気をつけたいのが、ブリーダー選びです。

日本スピッツの無駄吠えが減ったのは、熱心なブリーダーたちの改良のおかげです。悪質なブリーダーから日本スピッツを迎え入れると、「けたたましく吠える日本スピッツだった!」という可能性もゼロではありません。

ぜひ、別記事「日本犬はどこで購入できる?ぺットショップやブリーダーの選び方」を参考に、信頼できるブリーダーから日本スピッツを迎え入れてくださいね。

Q.外で飼うならいいかと思っていますが、今はやはり家の中で飼うべきなのでしょうか?

A.日本スピッツは夏の暑さに弱いので、室内飼いが理想です。

犬を室内で飼うことに抵抗を感じる方もいますよね。「今どき古いかもと思うけれど、汚れが気になる」という方もいるのでは?

そこで出てくるのが「外で飼えるなら」という条件です。

でも残念ながら、日本スピッツは外飼いに適していません。夏の暑さに弱いので、室内飼い向きなんです。

猛暑続きの近年、地域差もありますが、木陰に入っていてもうだるような暑さです。毛がふさふさとした日本スピッツにとっては、夏にずっと外で過ごすのはかなり過酷です。

そして日本スピッツは、さみしがり屋でもあります。家族から離れて外で過ごすとストレスを溜め、無駄吠えする可能性も否定できません。

飼うのか、飼わないのか?飼うなら室内で飼うことは、家族全員同意できるのか?家族会議を開いて、事前にきっちりと話し合ってくださいね!

Q.息子がアレルギー体質なので、少し犬アレルギーのことが気になります。

A.事前に病院で検査を受けておきましょう。飼ってから発覚すると、子どもも犬もかわいそうです。

アレルギー体質の子が増えています。花粉症に悩む小学生も、決して珍しくありませんよね。

となると気になるのが、犬アレルギーです。前向きに飼うことを検討しているなら、念のため犬アレルギーの有無を調べておくことをおすすめします。

犬アレルギーは、犬の毛や唾液などによって引き起こされるアレルギー症状です。主な症状は、咳や鼻水、くしゃみや目のかゆみなど。ひどい場合は、下痢や呼吸困難、嘔吐などを引き起こすこともあります。

ひとたび日本スピッツを迎え入れると、10年以上共に過ごすことになります。途中で「アレルギーだからやっぱり飼えない!」ということは絶対に避けたいもの。できれば家族全員でアレルギー検査を受けておきましょう。

犬アレルギーについて知っておきたいポイントを2つ紹介します。

(1)すぐに症状が出るわけではない!

犬アレルギーで気をつけたいのが、「すぐに症状が出るわけではない」ということです。

これまでに犬の頭をなでたことがある、抱っこしたことがある、でも大丈夫だった!という場合も安心できません。時間が経ってから発症するタイプもあるんです。

実際に、「飼い始めて数か月経ってから急に症状が出た」という例もあります。犬アレルギーだからと愛犬を手放すのはつらいこと、かといって健康も大切です。家族も犬もつらい思いをします。

ぜひ事前に犬アレルギー検査を受けるようにしてくださいね!

(2)犬アレルギー検査は耳鼻科や皮膚科などで受けられる!

犬アレルギーの検査は、耳鼻科や皮膚科、内科などで受けられます。かかりつけの小児科に相談してみるのも良いでしょう。

アレルギーテストの種類は大きく分けて2つ。15分ほどで結果が分かる「皮膚検査」と、1週間ほどかかるけれど詳しい数値も分かる「血液検査」があります。

どちらのテストを受けるかは、病院で相談してくださいね!

Q.実家では外で飼っていたけれど、マンション住まいなので室内で飼います。注意することは?

A.必ず日本スピッツが飼える物件かどうか、規約を確認してください。子どもたちのお菓子の食べ残しやペットボトルのキャップなど、誤食や誤飲にも注意が必要です!

昔、実家で犬を飼っていた経験があるなら、飼育の基本はある程度分かっていますよね。でも、はじめての室内飼いとなると、いろいろ勝手も違います。

快適な暮らしを実現するためにも、ポイントをおさえておきましょう。

(1)マンションなら「ペット可」物件かどうかを確認

室内で飼うには、ペットを飼えるマンションであることが大前提です。そして「ペット可」であることを確認した上で、忘れずにチェックしたいのが細かい条件です。

というのも、たとえペット可物件であっても、「小型犬」もしくは「体重10kg以下」でないとダメな物件が多いのです。

日本スピッツは基本的に小型犬です。でも“やや大きめの小型犬”です。そして“10kgを超える犬もいる”のです。ものすごく微妙ですよね……。

後々のトラブルを防ぐためにも、事前に確認しておくと安心ですよ~。

(2)誤食や誤飲に注意

日本スピッツに限りませんが、犬を室内で飼う場合に気をつけたいのが「誤食・誤飲」です。

犬って本当に、いろいろなものを口に入れます。食べ残しのお菓子はもちろん、リモコンから取り出した使用済み電池、ペットボトルのキャップ、そして意外なことに靴下も!乾いた洗濯物をたたんでいるすきに靴下をくわえ、「あっと言う間に丸飲みにしてしまった!」なんて犬もいます。

バレンタインデーの時期になると、チョコレートの誤飲も増えます。犬がチョコレートを食べると、「チョコレート中毒」と呼ばれる症状を引き起こすことがあります。

子どもたちがもらったチョコレート、くれぐれも机の上に置きっぱなしにしないよう、気をつけてくださいね!

タバコも吸い殻の誤飲が多いため、絶対に近くに置けません。そもそも副流煙の問題もあるので、夫婦どちらかが喫煙する場合、室内で日本スピッツを飼うことはできませんよ~。

(3)意外と響く足音にも注意!

マンションで犬を飼うと、意外と階下に足音が響きます。床がフローリングならなおさらです。

ペット可の物件であっても、必ずしも住んでいる人が動物好きとは限りません。きちんと配慮したいものですね。

防音効果のあるタイルカーペットを敷いておくと、階下に響く音を軽減することができますよ~。

ちなみに手足の細い日本スピッツは、膝蓋骨脱臼を起こしやすい犬種です。階段で足を滑らせた、ソファからトンと飛び降りた……そんな軽い衝撃でも、脱臼を起こしかねません。

手足への負担を軽くするためにも、タイルカーペットを敷いておくと安心ですね!

▼便利グッズ:洗えるタイプのタイルカーペット

気になる足音も、タイルカーペットを敷けば防音効果が期待できます。できれば「洗えるタイプ」を選びましょう。

なぜなら、犬を飼っていると、トイレの失敗や吐き戻しなども多いから。洗えるタイプのタイルカーペットなら、汚れた部分だけはずし、さっと洗濯できます。いつでも清潔な状態が保てるのはうれしいですよね。

タイルカーペットを使うなら、置くだけでピタッと吸着するタイプがおすすめです。思わぬ転倒は、日本スピッツの股関節に負担をかけてしまいます。吸着タイプなら安心ですね!

Q.息子たちが、「お座り」「お手」を教えたいと張り切っています。子どもにも日本スピッツのしつけはできるでしょうか?

A.しつけは信頼関係あってこそ。愛情を持って接することや、コミュニケーションの大切を教える機会にしましょう。

犬のしつけといえば、まず思いつくのは「お座り」や「お手」。純白ふわふわの日本スピッツがちょこんと座り、小さな手を出す仕草。想像しただけで可愛いですよね~。

もちろん子どもにも、「お座り」や「お手」を教えることはできます。でも「信頼関係あってこそ」ということを、必ず教えてあげましょう。

「お座り」や「お手」は、とてもシンプルなしつけのように思えます。でも、簡単な動作なのになかなか座ってくれない、お手をさせようとすると顔を背けて嫌がる、噛もうとする……こんな経験をする飼い主も少なくありません。

そう、しつけは信頼関係があってこそ。「この人の言うことなら!」と思うからこそ、犬も言うことを聞くのです。

相手を信頼していなければ、どんなにいばるように「お座り!」と叱られても、素直にはなれません。一方的に命じられるだけでは、手を預けることを恐怖に感じる犬もいます。だから嫌がったり、噛んだりするのです。

愛情を持って接することの大切さ、粘り強くお座りやお手を教え、できたときには十分にほめてあげることの大切さ。そんなことを学ぶきっかけにしてあげると、子どもの成長にもつながります。

きっと“可愛い犬”から“大事な家族”へと変わっていきますよ!

子どもによるしつけを成功させるには、まずは親が正しいしつけを学ぶことも必要です。親が犬をしつけ、犬ができるようになった状態で、親が子どもに教えると、スムーズにしつけを受け入れることができますよ~。

近年では、親子で参加できる「しつけ教室」も増えています。まずはプロから“しつけのいろは”を習うのもおすすめです!

▼便利グッズ:しつけDVD

犬のしつけについて、ベテラン訓練士などのプロが監修した「しつけDVD」がたくさん販売されています。本のように活字ではなく、映像なので視覚で情報をとらえられることがポイント!細かい部分が分かりやすいのが魅力です。

「しつけの基本が分からない」「無駄吠えや噛みグセ対策が分からない」「でも休日は子どものサッカーの試合が続き、しつけ教室に行く時間もない」という場合、まずはしつけDVDを活用してもいいでしょう。映像を見ながら実践できますよ~。

Q.夫婦共働きなので、平日は子どもが帰宅する夕方まで日本スピッツだけ。留守番できるでしょうか?

A.さみしがり屋なので、あまり留守番が得意ではありません。本当に日本スピッツを飼うべきか否か、よく考えましょう。

日本スピッツは甘えん坊な分、家族と離れて過ごすのは苦手です。留守番には向かない犬と言えるでしょう。留守番が長くなるなら、本当に日本スピッツを迎え入れるべきかどうか、しっかり考えましょう。

長時間の留守番がネックに気になるなら、「柴犬を飼う」というのも選択肢の一つです。

たとえば柴犬なら、さほど留守番を気にする必要はありません。なぜなら柴犬は、独立心が強い犬だから。むしろ自分だけの時間がもてることで、リラックスして過ごすことができるんです。日本スピッツと真逆ですね~!

(関連)小学生の男の子がいる家庭で、柴犬を飼うのはおすすめできる?

Q.土日は家族でよく出かけます。一日ぐらいなら留守番は大丈夫でしょうか?

A.留守番に慣れるように工夫してあげましょう。

日本スピッツは留守が苦手とはいえ、家族全員がずっと家にいるわけにもいきません。土日はお出かけにも行くでしょうし、サッカーや野球をしていれば家族で試合応援に行くこともあるでしょう。

日本スピッツは留守が得意ではありませんが、無理なわけではありません。ストレスなく留守できるように、うまく慣らしてあげましょう。

知っておきたいポイントを3つお伝えします。

(1)人の気配を残しておく

いきなり取り残されるとさみしくなって、過剰なストレスを感じるかもしれません。慣れないうちは“人の気配”を残しておくといいですよ~。

特に、飼い主の存在を感じられるものがおすすめです。使い古しのタオルやいつも一緒にくつろぐクッションなどを、ケージの中に置いておくといいでしょう。

家族が一斉に出かけてしーんとなるのも、日本スピッツにとってはさみしさを感じる要因です。タイマーをセットして、テレビやラジオをつけっぱなしで出かけるのも一つの手段です。

(2)楽しいオモチャや好きなおやつを用意しておく

ケージやサークル内を“楽しい場所”にしておくのも、留守番を成功させるポイントです。

遊びたいのに遊び相手がいない!そうなると日本スピッツはさみしさを感じます。たとえば楽しいオモチャがあったり、好きなおやつがあったりすれば、気がまぎれますよ~。

(3)こっそり出かける

日本スピッツに限りませんが、こっそり出かけることも大事なポイントです。

ついやってしまいがちなのが「行ってくるよ!」「いい子でお留守番するんだよ」と話しかけること。気持ちは分かりますが逆効果なんです。

留守前に声をかけることで、“この後、自分だけになるんだ!”ということを学習します。すると次に「お留守番」という言葉を聞くと、自分だけになることを意識して、不安がってしまうんです。

くれぐれも、これから出かけるというサインを作らないでくださいね。すっと出て行き、すっと帰って来てください。そうすれば「なーんだ!いなかったんだ!」とあっさり感じるようになるはずですよ~。

▼便利グッズ:ドッグカメラ

ドッグカメラは、犬用の見守りカメラです。スマートフォンを使って、外出先から留守番している愛犬の様子を見守ることができます。

愛犬を置いて出かけるとつい「ちゃんと元気にしているかな……」と気になるものです。ドッグカメラを用意しておくと、いつでも姿を見ることができますよ~。

突然体調が悪くなるなどのハプニングがあっても、早めに気がつけるので安心ですね。

Q.エサ代やトリミング代はどれぐらい?教育費がかかる時期なので、経済的な負担が心配……。

A.目安は、1か月あたり6,000円です。でもケア用品代も必要なので、もっとかかります。

日本スピッツに限った話ではありませんが、犬を飼うにはお金がかかります。特に大きいのは、月々のエサ代やトリミング代です。日本スピッツを飼うなら、1か月あたりの目安は次の通り。

・ドッグフード代・・・・・・・・・・・・・・・3,000円
・シャンプー&トリミング代・・・・・3,000円

ただし、他にもケア用品代もかかります。病気やケガをすれば、医療費も支払わなくてはいけません。

日本スピッツを生涯育てるには230万円ほどかかります。ざっと計算すると、一年でおよそ20万円、月間およそ1万6千円です。

(関連)犬を飼育するのに必要な「生涯費用」はどれぐらい?

子育ては何かと物入りです。習い事や塾代、スポーツをしているなら月謝やユニフォーム代、遠征費……。犬を飼う経済的負担が気になるご家庭も多いことでしょう。

しかも中学生になれば、教育費もますます増えます。さらに高校に入れば学校に通うための定期代や携帯電話代、そしておこづかいも必要です。

愛犬のための費用を捻出できるのか、事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。

Q.家族のお出かけで遅くなる日、エサやりはどうすればいい?

A.基本的には、「一日トータルで必要な栄養が摂れたらOKです。便利な犬用自動給餌器も活用しましょう。

休日にもなれば、家族で出かけることもあるでしょう。遠くまで出かけて晩ごはんを食べてから帰宅する場合、愛犬のエサやりが気になりますよね。

犬の健康状態にもよりますが、多少エサの時間が遅くなっても大丈夫です。一日トータルで考えて、必要な栄養量がとれれば問題ありません。

とはいえ、「おなかをすかせているのでは?」と気になってしまっては、せっかくのおでかけも楽しめません。必要に応じて犬用自動給餌器も使いましょう!

▼便利グッズ:犬用自動給餌器

犬用自動給餌器は、外出しているときでも愛犬にエサをあげられる便利なアイテムです。

出かける前に、自動給餌器をセットしておきましょう。決まった時間にエサが自動で出てくる仕組みなので、大事な愛犬がおなかをすかせてしまう心配がありません。

しかも、一言で犬用自動給餌器といっても、その種類はさまざま!ユーザーのニーズをとらえた、便利な製品がたくさんあるんですよ!

たとえば、外出先からスマホで操作できるタイプ。急に帰宅が遅くなるときにでも安心です。録音機能がついていて、給餌のたびに飼い主の声を流せるタイプもあります。

カメラ付きのタイプなら、いつでもスマホで愛犬の様子をチェックできます。双方向音声なので、おでかけ先から声をかけることも可能ですよ~。

Q.夏休みや連休など、家族で旅行に行く場合、愛犬はどうすれば?

A. 泊りで家を空けるなら、ペットホテルに預けたほうが安心です。

家族旅行は、子どもにとっても親にとっても大切な思い出になります。中学生にもなれば、部活や塾などで家族旅行もむずかしくなります。小学生のうちに、たくさん旅行したいものですね!

泊りで家を空けるなら、愛犬はペットホテルに預けましょう。いくつか知っておきたいポイントを紹介します。

(1)希望に合うタイプを選ぶ

一言でペットホテルと言っても、色々あります。希望に合うタイプを選びましょう。

たとえば電車の旅なら、駅近のペットホテルが便利です。飛行機の旅なら、空港内のペットホテルを探すといいでしょう。ギリギリまで愛犬といられますし、帰りもすぐに迎えに行けますよ。

(2)連休は混み合うので、早めに予約を!

夏休みやGWなどの連休は、宿の宿泊もひと苦労ですよね。少しで遅れると「泊まりたいところがいっぱい!」なんてこともしばしばです。

連休に混むのはペットホテルも同じ。旅行に行くと決めたら、そのタイミングでペットホテルも予約しておくと安心です。

せっかくの家族旅行。気持ちよく出発できるように、「早めの行動が吉!」ですよ~。

(3)多くの場合、ワクチン接種済が条件!

利用に際しては、「ワクチン接種を済ませていること」を条件に挙げるペットホテルがほとんどです。ワクチン接種の証明書の提出を求められることもありますよ~。

しかも、ワクチン接種から1週間以上空いてないと、受け付けてもらえないペットホテルもあります。愛犬の健康のためにも、余裕をもって受けるようにしてくださいね!

Q.子どもたちが日本スピッツと一緒に旅行に行きたがっています。行くとなったら準備するものは?注意点は?

A.まずは車に慣れることからスタートさせましょう。安全な旅のために、犬用ドライブボックスも必要です。

犬との旅行は、子どもにとって貴重な経験になります。

男の子ならアウトドアが大好きですよね!犬連れOKのキャンプ場なら、愛犬と一緒に大自然を楽しむことができます。

最近は犬と一緒に泊まれる宿も増えてきました。犬と一緒に部屋で食事できたり、大広間を改造した畳敷きのドッグランがあったり、犬用アメニティが充実していたり。探しているだけで楽しい気分になります。

ただし犬との旅行は、家族だけで行く旅行とは違います。楽しい旅になるよう、事前準備をしておきましょう。

(1)まずは車に慣れさせる

普段から車に乗り慣れている犬なら問題ありません。でも乗ったことがない犬も多いのでは?旅に出るなら、まずは車に慣れさせることから始めましょう。

最初は、エンジンを切った車に乗せてください。慣れたら最初は、5~10分ほどの短いドライブに出かけましょう。少しずつ時間を長くしてみてくださいね。

ちなみに、車に乗り慣れていない犬ほど、車酔いしいやすい傾向があります。食べた直後は酔いやすいため、当日は出発2時間ぐらい前には食事を済ませておきましょう。

心配なら、かかりつけの動物病院で相談して、酔い止めを処方してもらうのも一つの手段です。

(2)犬用ドライブボックスを用意する

愛犬を車に乗せるなら、用意しておきたいのが犬用ドライブボックスです。

犬用ドライブボックスとは、犬を固定する装置がついたシートです。ボックス型なので、簡単に愛犬を車に乗せることができます。

運転していると、ときには急ブレーキをかけなくてはいけない場面もあるでしょう。そんなときもドライブボックスに入っていれば安心!体が前に投げ出されることはありません。

ケガを防ぎ楽しい旅行にするためにも、必ず用意してくださいね!

▼便利グッズ:ディスペンサー付きの処理袋

ディスペンサー付きの処理袋は、1枚ずつ取り出しやすいので、とても便利です。

車酔い対策をしていても嘔吐するかもしれません。休憩中にトイレに行くこともあるでしょう。ディスペンサー付きの処理袋を用意しておくと、慌てることがありません。

嘔吐した場合に備えて、ウェットティッシュも車に乗せておくと安心ですね!

▼便利グッズ:迷子札

迷子札とは、飼い主の名前や連絡先などを書いたグッズです。たくさんの種類があり、もっとも一般的なのが、首輪にリングで取り付けるタイプ。簡単に取り付けることができ、形やデザインのバリエーションも豊富です。

知らない場所で過ごす旅行は、愛犬にとっても楽しいことや発見の連続です。つい興奮して、ちょっと目を離したスキに飼い主のもとを離れてしまうこともあります。

見知らぬ土地で迷子になってしまったら、見つけ出すのは大変です。すぐに連絡してもらえるよう、旅先では常に迷子札をつけておくことをおすすめします。

↓イメージ
https://item.rakuten.co.jp/waken-zanmai/mf_m0003/

一緒に暮らすことで得られる楽しみや生きがい

日本スピッツの顔のアップ

子どもにとって、日本スピッツとの暮らしで学べることはたくさんあります。

たとえば、想像力やコミュニケーション力。犬は言葉を話すことができません。信頼関係を築くには想像力を働かせて気持ちをくみとり、まっすぐ向き合う姿勢が必要です。普段から気にかけてあげることも大切です。

「もっと一緒に遊びたいのに!どうしてお母さんにばかりなつくの?」と聞いてきたら、心をこめて世話することの大切さを伝えてあげましょう。

犬を飼うことで、責任感が生まれることも大きなメリットです。

たとえば、以前はおもちゃを出したら出しっぱなし、お菓子を食べたらそのまんまだった子。「誤飲するといけないから」と積極的に片付けするようになったり、「のどが乾いたらかわいそう!」と率先して水をあげるようになったり。

犬と暮らしていると、家族全員が快適に過ごすにはどうすればいいのかを考えるきっかけが、たくさんあるんです。

想像力や思いやり、責任感というのは、教えて身につくものではありません。犬と生活することで日々学ぶことができたら、子どもにとってかけがえのない時間になりますね。

何より、日本スピッツは可愛い存在です。

真っ白でフサフサな毛、いつも笑っているような顔、そして家族が帰宅したら、うれしそうに駆け寄ってくる姿。足の間に入ったり、足の甲に乗ったり。ただひたすらにくっつこうとする姿を見ていると、愛情が深まり、家族で過ごす時間がとても幸せになりますよ~。

小学生の男の子がいる家庭で日本スピッツを飼うのはおすすめできる?

何かを見つけた日本スピッツ

小学生の男の子が二人いる家庭で、日本スピッツを飼うのはおすすめできるのか?それともできないのか?その答えは、「飼う覚悟」と「経済状態」次第です。

一度飼ってしまったら「嫌だからやめる」ということはできません。「お世話が大変だから」「こんなにお金がかかると思っていなかったから」という理由で、投げ出すわけにはいかないのです。

子どもたちは本当に、犬を飼うことの重大さを分かっているでしょうか?

まだ小学生なら、犬を飼うことのイメージがわいていない子が大半でしょう。おそらく「ずっと可愛い犬と一緒にいたい!」という感覚です。

犬を飼う大変さを、年齢に応じた伝え方をして教えることも大切です。「風が吹いている寒い冬も、散歩に連れて行ってあげられるかな?」「寝たきりになっても可愛がってあげられるかな?」などと、現実の暮らしがイメージできるようサポートしてあげましょう。

お母さんの覚悟も必要です。子育てをしながら、人によっては仕事とも両立させながら、犬を飼うことができるのか、しっかり考えてから決断してください。

マイホームのローン残高が大きかったり、収入が不安定だったりと、経済的な不安がある場合も慎重に判断してください。もう少し給料が上がるのを待ってから飼っても、決して遅くはありません。

一方で、「家族みんなで飼う覚悟ができた」「犬を飼うだけの余裕はある」という家庭なら、日本スピッツとの生活は充実したものになるでしょう。

賛否両論ありますが、最近では犬のレンタルサービスも登場しています。

実際に我が家で鳴いたら、どれぐらい声が響くのか?子どもたちは、本当にお世話できるのか?そんなことを体験してから、飼うか飼わないかを決めるのも一つの手段ですね。

まとめ

日本スピッツを飼うことは決して簡単なことではありません。迎え入れるからには家族全員で世話する覚悟があるのか、住環境は整っているのか、経済力に不安がないのかなど、すべてチェックしてください。

もし条件が揃っているなら、日本スピッツを迎え入れて、ぜひ子どもたちが望む “日本スピッツとの生活”を叶えてください。家族だけでは味わえない幸せが待っているはずです。

価格の相場や人気の日本スピッツなど、飼う前に知っておきたい情報を別記事で紹介しています。ぜひあわせてご覧くださいね!

(参考)日本スピッツの価格は?飼う前に知っておきたい値段の目安

この記事を書いた人

そばこ