日本犬を飼うなら、どうしても気になるのが費用ではないでしょうか?飼ってから「え、こんなにお金がかかるの!?」と慌てないで済むように、あらかじめ把握しておきたいものですね。そこで今回は、犬の飼育にかかる生涯費用をシミュレーションしました。ぜひ参考にしてください!
目次
犬の生涯にかかる飼育費用
日本犬を飼いたいけれど、どれぐらいかかるのか不安……という方のために、まずは予想される生涯費用を紹介します。
<犬を生涯飼うための費用目安>
- 小型犬・・・・・・・・・・・約230万円
- 中型犬・・・・・・・・・・・約250万円
- 大型犬・・・・・・・・・・・約300万円
※寿命を、小型犬と中型犬は15年、大型犬は13年で計算。
日本犬の中でもっとも飼育数が多い柴犬は「小型犬」です。小さいとはいっても、生涯育てるには230万円ほどかかります。年間コストにすると、およそ15万円です。
忠犬ハチ公でおなじみの秋田犬は「大型犬」です。体が大きい分よく食べることもありエサ代が大きく、生涯で約300万円かかります。年間コストにすると、およそ23万円です。
もちろん概算なので、こんなにかからない場合もあります。でも逆に、もっと高い場合も多々あります。「責任を持って犬を飼うには、お金がかかる!」という事実を、しっかり頭に入れておきましょう。
犬の飼育費用一覧
ちなみに日本犬を飼うための生涯費用は、「初期費用・毎月の費用・医療費」の3つに分けられます。それぞれの内容と費用の目安を見てみましょう。
日本犬の飼育費用(1)初期費用
日本犬を飼う際、最初に必要になるのが初期費用です。主な初期費用には次の3つがあります。
- 犬の購入費用
- 犬の登録費用
- 飼育グッズ代
それぞれの内容と費用の内訳を見てみましょう。
(1)犬の購入費用
目安:10万円~20万円
ペットショップやブリーダーからの購入費用は、犬種や血統書の有無などによって異なります。里親になる場合は、購入費用はいりません。
(関連)日本犬の里親になるには?秋田犬や柴犬の里親になる方法&注意点
https://dog-japan.net/etc/nihonken-satooya.html
(2)犬の登録費用(予防接種や登録手数料)
目安:1万円
犬を飼うには、地域の保健所で情報を登録しなくてはなりません(畜犬登録)。狂犬病の予防接種を受けた上で、登録手続きを行いましょう。地域差はありますが、すべての費用を合わせると1万円ほどかかります。
ペットショップの中には、予防接種などを代行してくれるペットショップもあります。もちろんかかったお金は、購入費用に上乗せされますよ~。
(3)飼育グッズ代
目安:2万~3万円
日本犬を飼うにあたって、基本的な飼育グッズを揃えておきましょう。選ぶグッズや量によって差はありますが、費用は2万~3万円といわれています。
日本犬を迎えるにあたって用意しておきたいグッズは、次のようなものです。
- サークルやケージ
- トイレ用品(トレーやシーツなど)
- 給水器やフードボウル
- ドッグフード
- 散歩グッズ(首輪やリードなど)
飼育グッズには、「これ、あったら便利かも!」と思うアイテムがたくさんあります。でも全部買うとキリがないですよね!
まずは最低限のものを揃えて、様子を見てから必要なものを購入することをおすすめします。無駄なものを買わずに済みますよ~!
日本犬の飼育費用(2)毎月の費用
日本犬を飼うと、毎月の費用もかかります。主な費用には次の3つがあります。
- ドッグフード代
- シャンプー&トリミング代
- ケア用品代
それぞれの内容と費用の内訳を見てみましょう。
(1)ドッグフード代
目安:小型犬3,000円/中型犬4,500円/大型犬6,000円
毎月の費用でもっとも大きいのは、何と言ってもドッグフード代です。挙げた費用は、市販のドッグフードを食べた場合の目安です。オーガニック素材やこだわり素材を使った高級ドッグフードだと、さらに費用がかかります。
別記事「初心者でも失敗なし!ドッグフードの選び方●つのポイント」(リンクを貼る:●●未作成)も参考に、価格と内容のバランスがとれたドッグフードを選びたいものですね!
(2)シャンプー&トリミング代
目安:小型犬3,000円/中型犬4,500円/大型犬6,000円
シャンプー&トリミング代も、大きなウエイトを占める費用です。一般的に、秋田犬のように体が大きくなればなるほど、費用もかかります。また日本スピッツのように毛が長い場合も、高くなる傾向があります。
(3)ケア用品代
目安:2,000円
ケア用品代も、意外とあなどれない出費です。主なケア用品には、歯磨き用品や耳掃除用品、ブラシ、爪切り、トイレシートなどがあります。消耗品が多いため、トータルで見ると結構な費用になりますね。
日本犬の飼育費用(3)医療費
日本犬を飼うなら、健康を保つための費用も必要です。主な費用には次の3つがあります。
- 病気やケガなどの医療費
- 去勢・避妊手術費用
- 狂犬病ワクチンの予防接種代
それぞれの内容と費用の内訳を見てみましょう。
(1)病気やケガなどの医療費
目安:3万~6万円(年間)
犬が病気やケガをすれば、動物病院で治療を受けます。ペットの医療費は飼い主の全額負担のため、高額になると大変です。
では一体、医療費はどれぐらいかかるのでしょうか?参考になるのが、東京都福祉保健局のペットに関する調査です。
(参考)東京都における犬及び猫の飼育実態調査の概要(平成23年度)
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kankyo/aigo/horeishiryou/siryou.files/23tyousa_gaiyou.pdf
犬の年間医療費でもっとも多かったのは「3万~6万円未満」で35.1%、次いで「1万~3万円未満」の24.8%です。しかも「20万~50万未満」と答えた人も7.0%いるのだとか!
病気やケガの内容によっては手術・入院も必要になり、ますます高額になります。「犬にかかる医療費は意外と高い」という事実を、きちんと認識しておかなければなりませんね~。
(2)去勢・避妊手術費用
目安:オス2万~3万円/メス3万~5万円
去勢・避妊手術を行うかどうかは、飼い主の判断です。「手術する!」と決めたら、かかりつけの獣医さんに相談してください。
費用は、犬の大きさや入院日数によって異なります。目安はオスが2万~3万円、メスが3万~5万円です。
(3)狂犬病ワクチンの予防接種代
目安:3,000円(年間)
狂犬病ワクチンの予防接種は「毎年1回」が義務付けられています。4月から6月の間に接種しましょう。地域によりますが、費用は3,000円が目安です。
(4)フィラリア予防薬代
目安:小型犬 12,000円/中型犬 13,000円/大型犬 15,000円
フィラリア症予防のために薬を服用するかどうかは、飼い主の判断です。注射や飲み薬などがありますので、かかりつけの動物病院で相談して決めてくださいね。
まとめ
犬を一生飼うには、250万~300万円の費用がかかります。ただしこれは、あくまで一般的なケースです。大きな病気やケガをすれば医療費がかさみますし、老犬になって介護が必要になれば、さらに費用もかかります。
犬は大事な家族です。いざというときに、安心して万全の医療を受けさせてあげられるよう、ペット保険に入っておくと安心ですね。