美濃柴犬は、全身真っ赤な色をした希少な犬種です。NHK朝の連ドラ「半分、青い。」に、美濃柴犬の大福くんが登場したことから、人気が高まっています。美濃柴犬の価格はどれぐらいでしょうか?
この記事では、美濃柴犬の価格についてまとめました。生涯費用や購入方法についても紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
目次
美濃柴犬の購入価格
美濃柴犬を購入するなら、価格の目安は20~30万円です。一般的な柴犬だと5~20万円が目安ですから、やや高めですね。
美濃柴犬はとても希少な犬で、なんと現在200頭ほどしかいません。生まれ故郷の美濃地方でも、現在およそ70頭しかいないんです。
だから美濃柴犬を散歩させていると、地元でも「珍しい」「懐かしい」と声をかけられるほど。そう考えると、希少な犬種の割には入手しやすい価格だと思いませんか?
美濃柴犬の値段の違い
美濃柴犬の価格は、20万~30万円と幅がありますね。
美濃柴犬は全身真っ赤な毛色が特徴です。だから、白毛が混じっていないほうが理想的だと言われています。
まれに美濃柴犬には、こんな部位に白が入っていることがあります。
- 胸元
- 足先
足先に白が入っている場合「白足袋」と言われます。
その理由は、まるで“白い足袋を履いている”ように見えるから。ソックスではなく足袋というあたりが、日本犬ならではですね~。
足袋の長さは、それぞれ違います。短い足袋を履いている美濃柴犬もいれば、かなり上のほうまである白足袋を履いている美濃柴犬もいます。
本来はないほうが理想とされていますが、白足袋を履いた両手をちょこんと揃えている様子を想像すると、たまらないほど可愛いですね!
美濃柴犬の生涯費用
美濃柴犬を飼うとかかる生涯費用は、次の通りです。
目安:約230万円
一生飼うとおよそ230万円、年間コストにすると約15万円です。ざっくり「月に1万3千円」という感覚ですね!
美濃柴犬を飼うなら、いまの家計に「月々1万円強」の負担がかかるということです。
小型犬である美濃柴犬の寿命は約15年と長めです。
ずっと責任をもって飼ってあげられるのか、十分に検討してから、迎え入れてあげましょう。
生涯費用の内訳
ちなみに生涯費用は大きく分けて「初期費用」「毎月の費用」「医療費」に分けられます。それぞれの目安を紹介します。
<生涯費用の内訳>
(1)初期費用
- 購入費用・・・・・・・・・・・20万円~30万円
- 登録費用・・・・・・・・・・1万円
- 飼育グッズ代・・・・・・2万~3万円
(2)毎月の費用
- ドッグフード代・・・・・・・・・・・・・・3,000円
- シャンプー&トリミング代・・・・3,000円
- ケア用品代・・・・・・・・・・・・・・・・・・2,000円
(3)医療費
- 病気やケガなどの医療費・・・3万~6万円(年間)
- 去勢・避妊手術費用・・・・・・・オス2万~3万円/メス3万~5万円
- 狂犬病ワクチン代・・・・・・・・・3,000円(年間)
- フィラリア予防薬代・・・・・・・12,000円(年間)
もちろんかかる費用はケースバイケースです。でも、責任を持って犬を飼うにはお金がかかります。
柴犬は一般的に、皮膚トラブルが多い犬種です。とても丈夫ではありますが、アレルギー性皮膚炎にかかることが多く、症状が出れば病院に通う必要があります。
美濃柴犬を飼うのに1万円強、さらに医療費がかかるということです。犬には健康保険制度がないため、医療費がかかれば飼主が100%負担することになります。
通院重視のペット保険に入っておくと、安心して通うことができますね。
美濃柴犬の購入方法
柴犬を購入するとなると、想像するのはペットショップです。でも美濃柴犬は、とても数が少ない犬。基本的にペットショップの店頭に並ぶことはありません。
美濃柴犬を飼いたい場合は、ブリーダーもしくは美濃柴の保護を行っている保存会に連絡してみましょう。里親制度を利用するのも一つの手段です。
<美濃柴犬の主な購入先>
- ブリーダー
- 保存会
- 里親
美濃柴犬の購入の注意点
美濃柴犬の購入を考えている方に、知っておきたい注意点を3つ紹介します。
(1)すぐに購入できるわけではない
美濃柴犬は、入手困難な犬種であることを理解しておきましょう。
美濃柴犬の子犬は、年間10~20頭ほどしか生まれていません。
希少なため、いつでも好きなときに美濃柴犬の子犬を迎えるというわけにはいかないのです。
近年、赤毛の美濃柴犬に惚れ込んで、飼いたいという人が増えています。でも、美濃柴犬は商業的に増やしている犬ではありません。あくまで民間の有志の方が、地道に繁殖されている犬なんです。
飼いたいと思ったら、待つことを覚悟した上で、連絡してみてくださいね。子犬の選び方や飼育の方法なども教えてもらえますよ~。
保存会のサイト上には、子犬誕生の報告などのページもあります。
可愛い子犬の誕生を待ちわびながら、ぜひチェックしてみてくださいね。
(関連)一般社団法人 美濃柴犬保存会
(2)譲ってもらうには「条件付き」の場合もある
保存会やブリーダーから美濃柴犬を譲ってもらう場合、条件付きの場合があります。
たとえば、「保存会に入会する」「繁殖や普及に協力する」といった内容です。「数少ない美濃柴犬を、協力して一緒に増やしていきましょう!」ということですね。
そもそも条件があるのかないのか、あるならどういった条件なのか、事前に確認しておきましょう。
ちなみに商売としているブリーダーだと、無理やり増やしているケースも残念ながら存在するようです。
大事に育てているブリーダーを見極めることも大事なポイントですよ~。
ブリーダーの選び方については、下記の記事が参考になります。
・日本犬はどこで購入できる?ぺットショップやブリーダーの選び方
(3)里親制度の場合、ワクチン代などは飼主負担
美濃柴犬を迎え入れるには、里親制度を利用するという方法もあります。
里親になれば、美濃柴犬を購入する費用はかかりません。
購入価格はゼロ円です。
ただし、譲渡前に接種したワクチン費用や、避妊・去勢手術代などは、基本的に飼主負担です。
事前に確認しておくようにしましょう!
(関連)日本犬の里親になるには?秋田犬や柴犬の里親になる方法&注意点
まとめ
美濃柴犬の価格は、20万円から30万円が相場です。
一般的な柴犬と比べると高めですが、年間10~20頭しか生まれないことを考えると、ずば抜けて高い価格ではありません。
なお、美濃柴犬の特徴については、別記事に詳しくまとめました。
大きさや毛色の他、性格や寿命についても紹介しています。「美濃柴犬を飼いたい」と思っている方は、ぜひ一度ご覧くださいね。