目次
ポイント(1)主食には「総合栄養食」を!
愛犬の主食には、大前提として「総合栄養食」と書かれてあるドッグフードを選びましょう。
総合栄養食とは、犬が必要とする栄養をバランス良く調整して作られたドッグフードのこと。
総合栄養食と水があれば、犬の健康が保てる設計になっています。
主食となるドッグフードを選ぶ場合は、パッケージに「総合栄養食」と書かれたものを選んでくださいね!
総合栄養食と書かれていれば、ペットフード公正取引協議会が定めた基準をクリアしているということ。
安心して愛犬に食べさせてあげることができます。
ちなみに総合栄養食の他には、こんなドッグフードがありますよ。
- 間食・・・・・・・・・・・おやつやしつけのご褒美として与える食事。
- 栄養補完食・・・・・特定の栄養成分を補完するための食事。
- 副食・・・・・・・・・・・食欲を増進するためのおかずとなる食事。
- 療法食・・・・・・・・・特定の病気に対応するための食事。
ポイント(2)ドライとウェットを、うまく使い分ける
ドッグフードには大きく分けて、「ドライタイプ」と「ウェットタイプ」の2種類があります。
ドライとウェットの大きな違いは、その名の通り水分量です。
ドライは乾燥しており、ウェットはしっとりしています。
- ドライ・・・・・・・・硬く小さい粒で、カリカリした乾燥タイプ。水分約10%。
- ウェット・・・・・・柔らかく大きなかたまりで、しっとりしたタイプ。水分約70~80%。
ドライタイプ向き
特にドライタイプが向くのは、歯が丈夫で、硬いものを好んで食べる犬です。
逆に、歯肉炎や歯のぐらつきなど、歯のトラブルがある犬には向きません。噛む力が弱ってきた老犬も、嫌がる可能性があります。
ドライタイプは、価格も比較的リーズナブルです。
長期保存もできるため、飼主にとっても使いやすいドッグフードです。
しかも総合栄養食が多いのはドライタイプです。
基本的に愛犬の主食にはドライタイプを選ぶといいでしょう。
ウェットタイプ向き
ウェットタイプが向くのは、硬いものが苦手な犬です。
噛む力が弱くなってきた老犬でも食べやすいドッグフードです。
ただしネックになるのがコスト。
ドライタイプと比べると割高です。
水分が多いため傷みやすく、開封後の賞味期限が短いのも気になる点です。
とはいえ味や香りが良いのは、ウェットタイプの魅力です。
病気や暑さなどで食欲が出ないときに、試してみる価値はありますね!
ポイント(3)ライフステージに合わせたものを選ぶ
ドッグフードの選び方で、大きなポイントになるのが“ライフステージ”です。
犬のライフステージは、次の3つに分けられます。
- 成長期(子犬)
- 成犬期
- 老齢期
ライフステージによって、犬の健康に必要なエネルギーや栄養素は変わります。
ドッグフ―ドには、どの年齢でも食べられる「全ライフステージ用」もありますが、できれば成長度に合わせたドッグフードを選んであげてくださいね。
それぞれのライフステージで意識したいポイントを紹介します。
成長期(子犬)
成長期のドッグフードの選び方でポイントになるのが「高たんぱく・高カロリー」です。
パッケージに「子犬用」「生後〇か月まで」などと書かれたものを選びましょう。
犬の成長期は、骨や筋肉が成長する大事な時期です。
もちろん体も大きくなりますし、各機能が発達する時期でもあります。
子犬の成長期には、高たんぱくであることをドッグフード選びの基準にしてください。
サーモンやチキン、ラム肉といった動物性たんぱく質を主原料としたドッグフード選びがおすすめです。
また子犬の成長には、脂質も大切です。
「脂質を摂るというと太る!」といったイメージがあるかもしれませんが、子犬には脂質も大事な栄養源なんです。
良質な脂質を含む、高カロリーなドッグフードを選んであげてくださいね!
成犬期
成犬期のドッグフードの選び方でポイントになるのが「高たんぱく・低カロリー」です。
パッケージに「成犬用」と書かれたドッグフードを選んであげましょう。
成犬期は大人の体ができあがる時期です。成犬になると体の大きさは変わりません。
子犬期に食べていた高カロリーなドッグフードだと、肥満の原因になってしまいます。
成犬期のドッグフードを選ぶなら、適正体重と良質な筋肉を保つことを目的にしてくださいね~。
老齢期
老齢期のドッグフードの選び方のポイントになるのが「低カロリーで高たんぱく、少ない量でもンバランスよく栄養が摂取できる」ということです。
パッケージに「高齢犬用」「〇歳以上」と書かれたドッグフードを選んであげましょう。
老齢期は運動量が減り、代謝も落ちる時期です。さほどカロリーは必要ではありません。ただし、元気な足腰など、健康な体を保つためには、良質なたんぱく質が欠かせません。栄養をバランスよく摂ることも大事なポイントですよ~!
ポイント(4)体調や状態に合わせたものを選ぶ
ドッグフードは、必要に応じて体調や状態に合わせたものを選んであげましょう。たとえば、こんなドッグフードがあります。
肥満対策
肥満が気になる犬には、ダイエット用のドッグフードがあります。
パッケージに「体重管理用」「減量用」「満腹感サポート」などと書かれたものを選んでくださいね。
避妊・去勢後用
避妊や去勢した後は、食欲が旺盛になる傾向があります。パッケージに「避妊・去勢犬用」と書かれたドッグフードがありますので、必要に応じて使いましょう。
アレルギー対策
愛犬に食物アレルギーがあると分かったら、ドッグフード選びも気をつける必要があります。アレルゲンが判明したら、その食材が入っていないドッグフードを選ぶことが大切です。
食物アレルギーの場合、動物病院で療法食が出される場合もあります。また、アレルゲンが分からない場合は、「アレルゲンカット」「低アレルゲン」「8大アレルゲン不使用」といったドッグフードもありますので、必要に応じて活用しましょう。
ポイント(5)安全・安心なものを選ぶ
愛犬のためにドッグフードを選ぶなら、「安全・安心」も意識したいポイントですね。ドッグフード選びの参考になるキーワードを紹介します。
たんぱく質
犬にとって、たんぱく質は重要な栄養素です。良質なたんぱく質を摂らせてあげたいですね!ドッグフードを選ぶときは、原材料表示をチェックしてください。
たとえば、チキンやラム肉、鹿肉、サーモンなど、“読んで分かる原材料名”が書かれているなら安心です。逆に、「肉類」「〇〇ミート」「肉副産物」といった表記のものは、避けたほうが無難ですよ~。
ヒューマングレード
ヒューマングレードは、「人間が食べられる品質と同じレベルを保つ」ドッグフードに書かれる表記です。ヒューマングレードと書かれていたら、安心材料の一つになりますね!
ただし、注意したいことがあります。それはヒューマングレードには、明確な定義がないということ。法的に決まったルールがあるわけではありません。あくまで各メーカーが自主的に表記しているだけなんです。
ヒューマングレードのドッグフードを選ぶなら、ぜひメーカーのホームページもチェックしてください。
確認したいポイントは、原材料の品質や添加物の有無、製造工場の衛生管理など。細かい情報を丁寧に見てみましょう。より高品質なヒューマングレードのドッグフードを選ぶことができますよ~!
まとめ
ドッグフードの選び方について紹介しました。ドッグフードは愛犬の体をつくり、健康を守るものです。なるべく質の良いドッグフードを、たしかな目で選んであげたいものですね。
とはいえ、ドッグフード代は毎月かかります。あまりに高いドッグフードだと、飼主への負担も大きくなりかねません。大事なポイントをおさえた上で、価格と内容のバランスがとれたドッグフードを選びたいものですね!