初めて犬を飼う場合「何を準備すればいいの?」と迷ってしまいますよね。迎え入れた当日から使うものも多いので、事前に準備しておくことをおすすめします。
この記事では、犬を飼うために準備したいグッズについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね!
目次
犬を飼う準備(1)犬の住まい編
犬を飼うなら、住まいを用意してあげましょう。必要になるのは、「ケージもしくはサークル」「ベッド」です。それぞれについて説明しますね!
ケージもしくはサークル
犬のハウスとして、ケージもしくはサークルを準備しましょう。ハウスは、犬にとって自分だけのテリトリーです。落ち着く空間を用意してあげたいですよね~。
ちなみにケージとサークルの違いは、次の通り。
・ケージ・・・・・・・・・四方が柵で囲われ、床と屋根もついたもの。
・サークル・・・・・・・側面のみが柵で囲われたもの。
そう、大きな違いは「床と屋根があるかないか」です。ケージとサークル、それぞれにメリットとデメリットがあります。
(1)ケージ
ケージの特徴は、四方が囲まれているということです。
ケージをきれいに掃除しようと思うと、やや手間がかかります。毎日エサをあげるときも、少し面倒かもしれませんね。ただし天井があるということは、犬がジャンプしても飛び出せないということです。
「お留守番させることが多い」「特に掃除の手間は気にならない」という方なら、ケージがおすすめですよ~。
(2)サークル
サークルの特徴は、天井がないということです。
そのため犬がジャンプすると、飛び出してしまうかもしれません。ただし天井がない分、毎日のエサの出し入れは簡単ですし、掃除もお手軽です。しかもサークルはパーツをつなげることもできます。
「犬の成長に合わせて大きさを変えたい」「毎日の掃除の手間を減らしたい」という方なら、サークルは便利ですよ~。
ベッド
犬にとってベッドは、ただ寝るだけの場所ではありません。長い時間を過ごす場所でもあります。リラックスして過ごせるようなベッドを用意してあげたいものですね。
毎日使ううちに、どうしても汚れてしまいます。カバーやクッションが取り外して洗濯できるタイプだと、お手入れしやすくておすすめです。
ちなみに最近では、たくさんの犬用ベッドが売られています。お手軽なクッション型や、人気のカドラー型、冬におすすめのドーム型などがありますよ~。
(1)クッション型(マット型)
クッション型は、まわりに何もない平面タイプです。サークルやケージなどに入れて使いやすいのが魅力です。愛犬の大きさに合わせて選んであげてくださいね。
(2)カドラー型
カドラー型とは、四方が盛り上がっているタイプ。よく使われる人気のベッドです。縁の盛り上がった部分に頭を乗せて、枕代わりにして寝る姿は、とてもかわいいですよ~。
(3)ドーム型
ドーム型は、すっぽり入れる犬小屋のようなタイプです。四方を囲まれているので安心感がありますね。体全体が包み込まれるので、寒い季節にもぴったりですね。
犬を飼う準備(2)食事編
犬を飼う準備として、食事も忘れてはいけません。必要になるのは「ドッグフード」「食器」「水飲み器」です。それぞれについて説明しますね~。
ドッグフード
ドッグフードってたくさんあって、どれを選ぶか迷いますよね。大きく分けると、完全に乾燥した「ドライフード」と、水分たっぷりの「ウェットフード」の2種類があります。
(1)ドライフード
ドライフードは水分量が少ないため、保存性に優れています。ほとんどのご家庭で使われているのが、ドライフードです。お手頃な価格の商品もたくさんあり、普段用にぴったりです。
(2)ウェットフード
ウェットフードは水分量が多いため、賞味期限が短めです。コストも高い傾向があります。ただし犬の食いつきがいいので、小食や偏食の犬に好まれています。特別な日やご褒美用に便利ですね。
ドッグフードの選び方については、別記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね~。
(関連)初心者でも失敗なし!ドッグフードの選び方●つのポイント
食器
ドッグフードを入れるための器を用意してあげましょう。材質や大きさなど、さまざまな食器があります。「素材・大きさ・形状」についてポイントを紹介します。
(1)素材
素材に関しては、プラスチックやステンレス、陶器が主な種類です。それぞれメリットとデメリットがありますが、使い勝手を考えるとステンレス製がおすすめです。
ステンレス製だと、割れる心配がありません。軽くて洗いやすいですし、表面に傷がつきにくいのも魅力ですよ~。
(2)大きさ
食器のサイズには、「S」「M」「L」や「小型犬用」「大型犬用」などがあります。犬の種類や大きさにあったものを選んでくださいね。
(3)形状
犬の食器には、底が浅い「浅型」と、底が深い「深型」があります。それぞれ合う犬種が異なります。
・浅型・・・・・・・・・マズルが短い犬種向き。
・深型・・・・・・・・・マズルが長い犬種向き。
マズルとは、鼻先から口にかけた部分のことです。日本犬はほとんどマズルが長い犬種です。ただし狆は、マズルが短い犬種です。狆を飼うなら、浅型を選んであげてくださいね!
水飲み器
犬にとって給水は大切です。水飲み器を用意してあげましょう。基本的には、一般的な器型でOKです!
飲みたいときに水がない……なんてことになったら、かわいそうです。たっぷり飲めるよう、大きめサイズがいいでしょう。ドッグフード用の食器と揃えると、見た目も統一がとれますね。
ただし「水をひっくり返しそうで気になる」という方は、自動給水器がおすすめです。ケージやサークルなどに設置しておくと、飲みたいときにいつでも飲めます。お留守番が多い方も安心ですね!
犬を飼う準備(3)散歩編
初めて犬を飼うなら、散歩グッズも揃えておきましょう。必要になるのは「首輪」「リード」です。それぞれについて説明しますね~。
首輪
首輪は、散歩のときにリードとつなぐ役割を果たします。首回りに合ったものを選びましょう。主な種類として「ベルトタイプ」「バックルタイプ」があります。
(1)ベルトタイプ
ベルトタイプは、昔からよく見かける一般的な首輪です。穴に金具を差し、留めて使います。
ベルト型は革製のものが大半なので、とても丈夫です。「長年使いたい」「秋田犬などの大型犬を飼う」という方は、ベルトタイプがおすすめです。
(2)バックルタイプ
プラスチックと布でできた首輪です。留め具の部分がプラスチックになっており、カチッと留めたり外したりできます。
ベルトタイプと比べると、やや強度に欠けますが、手頃な価格のものが揃っています。「手頃な価格のものを色違いで揃えておきたい」「豆柴などの小型犬を飼う」という方は、バックルタイプでも構いません。
リード
首輪とつなぐリードにも、いろいろ種類があります。主なものを紹介します。
(1)スタンダードリード
スタンダードリードは、もっとも基本的なリードです。片方に持ち手のループ、もう片方に首輪に取り付けるための金具(ナスカン)が付いています。
迷ったら、スタンダードリードにしておきましょう。たくさんの種類があるので、好みのものを選びやすいですよ~。
(2)フレキシブルリード(伸縮リード)
その名の通り、伸び縮みするリードです。大きめの持ち手にリードが収納されていて、10m以上伸びるリードもあります。
自由に歩かせてあげることができますが、コントロールがしにくいという欠点があります。使うなら、公園や河原など、広い場所用にすることをおすすめします。
犬を飼う準備(4)トイレ編
犬用トイレは基本的に、トイレトレーとペットシートをセットで使います。
トイレトレー
トイレトレーとは、ペットシートがズレないように固定する下敷きのようなものです。排泄物がはみ出さないように、犬の体に合った大きさのものを選んでくださいね。
オスの場合、成犬になると足を上げておしっこすることがあります。平面のトレーだと、まわりに散ってしまいますよね……。心配なら、L字型にしておくと安心ですよ~!
ペットシート
ペットシートとは、おむつのようにおしっこを吸収するシートです。「小型犬・中型犬・大型犬」など、犬のサイズに合うものを選んでくださいね。
ちなみにペットシートには、薄型と厚型があります。
・薄型・・・・・・・・1回ごとに取り換える必要あり。価格が安め。
・厚型・・・・・・・・吸収性に優れ、数回使える。やや価格は高め。
それぞれメリットとデメリットがありますね。秋田犬のように、おしっこの量が多い大型犬なら、厚型のほうが安心です。
両方用意しておくと、普段用には経済的な「薄型」、お留守番用には吸収力に優れた「厚型」と、使い分けもできますね~!
犬を飼う準備(5)ケアグッズ&おもちゃ
初めて犬を飼うなら、ケアグッズやおもちゃも必要です。ブラシや爪切りなどのケアグッズと、おもちゃについて紹介します。
ブラシ
ブラッシングは毛並みを整えるだけではありません。皮膚病予防にも効果的です。ぜひ準備してあげてくださいね。
犬は毛の長さによって、短毛種と長毛種に分かれており、合うブラシも異なります。どちらの種類かを把握した上で、合うものを選びましょう。
(1)短毛種
短毛種の場合は、短く柔らかい抜け毛を絡めとるブラシ選びが重要です。毛が短い分、皮膚を傷めやすいので、ソフトなブラシを選んであげましょう。
おすすめは、獣の毛を使った一般的な「獣毛ブラシ」や、ゴム素材でできた柔らかな「ラバーブラシ」です。
(2)長毛種
長毛種の場合は、長い毛が絡まりがちです。毛玉をほぐせるブラシ、抜けた毛をごっそり取り除けるブラシを選びましょう。
おすすめは、細い針金がくの字に曲げられた「スリッカーブラシ」や、先端が丸まったピンが密集している「ピンブラシ」です。
シャンプー
家でシャンプーをするなら、犬用シャンプーを買っておきましょう。皮膚が弱い場合、シャンプーが刺激になるかもしれません。まずは低刺激シャンプーを選んでおくと安心ですね。
爪切り
犬は定期的に爪切りが必要です。運動量や歩き方のクセなどにもよりますが「月1回」が目安です。迎え入れる前に、爪切りを用意してあげましょう。
歯ブラシ
歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きが理想です。「忙しくて毎日はむずかしいかも……」という方も、週2~3回は歯磨きしてあげましょう。
「うまく歯磨きできるのかな」「イヤがったらどうしよう」という方は、歯磨きシートを使ってみるのもいいですね!
おもちゃ
犬を飼うなら、おもちゃも用意してあげたいものの一つです。犬を迎える前に、一つは用意してあげましょう。
まず一つ選ぶなら、ボールやロープなど定番のおもちゃがおすすめです。迎え入れてから、少しずつ揃えられるといいですね。
あると便利なもの
犬を飼う場合、「あると便利なもの」もあります。必要に応じて準備しましょう。
クレート
クレートとは、持ち運び可能な犬のキャリーケースです。健診やお出かけのとき用に用意しておくと便利です。
ジョイントマット
ジョイントマットは、フローリング床を保護するために敷き詰めるマットです。「床に傷をつけたくない」「マンション暮らしなので、ひっかき傷が気になる」という方は利用するといいですね。
軽量スプーン
ドッグフードの重さを正確に測るには、軽量スプーンが便利です。最近では、デジタル計量スプーンも登場しています。スプーンですくうだけで、柄の部分に重さがデジタル表示されます。とても便利ですよ~。
アルコール除菌
子犬のうちは、トイレの失敗も多々あります。スプレーやシートなど、アルコール除菌グッズを用意しておくと安心です。
消臭剤
においが気になる場合は、消臭剤を用意しましょう。置き型やスプレー、シートなどさまざまなタイプがあります。
防臭ゴミ箱
使用済みペットシートのにおいが気になる、消臭剤を使ってもにおいがもれてくる……それなら、防臭ゴミ箱が便利です。
まとめ
初めて犬を飼うなら準備しておきたいものを紹介しました。最初からあれもこれもと買うと、費用がかさみます。まずは最低限いるものだけを購入して、後は必要に応じて買い足すのがおすすめですよ。
ちなみに犬にかかる生涯費用は、小型犬でも「約230万円」が目安、大型犬だと「約300万円」かかる計算です。犬を飼う前に、大事な“お金のこと”もしっかり予習しておきましょう!