甲斐犬の性格

甲斐犬(かいけん)の性格の特徴は、「忠実」「賢い」「警戒心が強い」「攻撃性」「スキンシップを嫌がらない」です。この記事では武士のような性格とも言われる甲斐犬の性格について詳しくご紹介します。

ちなみに、甲斐犬の名前の正しい読みは「かいけん」で、飼っている犬の「飼い犬(かいいぬ)」と混乱しないように命名されました。

寝転んだ甲斐犬龍馬の子犬の頃

甲斐犬の性格。5つの特徴

甲斐犬の性格について詳しく紹介します。

甲斐犬の性格1. 忠実

甲斐犬は「一代一主の犬」が代名詞。他の日本犬以上に飼い主には従順で忠実な性格をしています。

家族を守れる非常に優れた番犬ですが、上下関係に厳しく、家族の中でも自分より序列が下とみたら対応が違ってきます。自分より家族が下だと思わせないようにしっかりしつける必要があるでしょう。

甲斐犬の性格2. 賢い

甲斐犬は知能が高く、賢くて物覚えも早い犬種です。
とくに状況判断が速く、自分で考え、その場に適した行動を取れるという賢さが際立っています。

太平洋戦争当時、日本軍が甲斐犬の賢さから軍用犬として訓練しようとしたという逸話があります。
訓練のスピードはとても早く、賢い犬種として有名なシェパードの半分の時間で訓練を終了したそうです。ただし、甲斐犬は一代一主の犬、訓練のために集められた犬たちはすべて脱走して帰ってしまったとか。

甲斐犬の性格3. 警戒心が強い

甲斐犬はとても警戒心が強いです。
室内で飼っていると扉や窓際で常に警戒し、警戒態勢に入れるようにしています。
ただし、どんな物音にでも反応するわけではなく、人や動物がテリトリーに入らない場合はまったく気にしません。たとえば、救急車のサイレンのような大きな音にも反応せずにむやみに吠えたりしないのです。

その性質から無駄吠えが少ない犬としても知られています。

散歩中もむやみに吠えなませんが、急に知らない人が近づいてきたり、他の犬と目が合うなど喧嘩をウラれたりとすぐに臨戦対戦にはいるので気をつけましょう。

(甲斐犬の散歩について詳しく:甲斐犬の散歩

甲斐犬の性格4. 攻撃性

甲斐犬の忘れてはいけない一面として攻撃性があります。
もともと甲斐犬はイノシシやクマなどを追い詰める猟犬として活躍してきました。つまり、自分よりぐっと大きい動物にも、ひるまない強さと攻撃性を持っています。

普段は高い判断能力を持ち冷静沈着ですが、一度攻撃のスイッチが入ると狩猟犬の本能は止まりません。
また、俊敏で鳥や猫は追いかける習性があるのでお散歩時には注意が必要です。

近所を散歩したり、ドッグランを利用したりするときには、小型犬を追いかけまわさないよう普段から、「待て」などをしっかりしつけておきましょう。

甲斐犬の性格5. スキンシップを嫌がらない!

クールな印象の甲斐犬ですが、スキンシップは嫌がりません。柴犬や秋田犬は触られるのが苦手なので、同じ日本犬でありながら対照的です。

信頼している飼い主の前では、甘えた顔を見せます。そんなチャーミングな面も、飼い主にとってはうれしいギャップです!

甲斐犬のオスとメスでの性格の違い

甲斐犬のオスとメスでは、以下のような性格の違いがあります。

甲斐犬のオスの性格

甲斐犬のオスは、メスに比べて警戒心が強くて気性が荒い傾向があります。
しかし、一度飼い主に心を許すとメスより忠実になります。

甲斐犬のメスの性格

甲斐犬のメスは、オスに比べて落ち着いている傾向にあります。
個体差はありますが、一般的にはメスのほうが扱いやすいといわれています。

甲斐犬の性格まとめ

道の真中の甲斐犬龍馬

甲斐犬の主な性格の特徴は、「忠実」「賢い」「警戒心が強い」「攻撃性」「スキンシップを嫌がらない」です。

とても賢く、飼い主には甘えた顔を見せるなど可愛い面がありますが、猟犬としての本能が備わっており、他の犬や人に対しては非常に強い警戒心や攻撃性を見せる犬種です。甲斐犬を飼う場合は、そのあたりに注意が必要です。

しっかりとしたしつけが必要なので、犬を飼ったことがない初心者には飼うのが難しい犬種といえるでしょう。

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そばこ