子どもが独立し定年退職を迎えたら、夫婦にとって第二の人生の始まりです。「昔からの“柴犬を飼う”という夢を叶えたい!」「でも、毎日の散歩やお世話ができるか不安」などと、飼うかどうか迷う夫婦も多いのではないでしょうか?
この記事では、「リタイア後の60代夫婦」でも柴犬を飼うことができるのかどうかを検証しました。飼うなら役立てたい便利グッズも併せて紹介します。
目次
60代夫婦が柴犬を飼う基本条件
60代夫婦が柴犬を飼い始めるなら、まず考えたいのが「最後まできちんと面倒をみられるのか?」ということです。
柴犬の寿命の目安は12~15歳。中には「我が家の柴犬は15年以上生きています!」という長生きの柴犬もいます。柴犬は小型犬で、あまり病気もしません。だから比較的長生きするのです!
ひとたび迎えたら、お付き合いは柴犬が寿命を迎えるその日まで続きます。60歳で飼い始めたとしておよそ75歳まで、場合によっては80歳近くまで一緒に過ごすことになるのです。
毎日散歩に連れて行く体力も必要ですし、エサ代や医療費などお金もかかります。15年近くというと、かなりの長丁場です。その間ずっと責任を持って飼えるでしょうか?
犬も年をとれば、介護が必要になるケースがあります。そんなときに「自分の足腰が弱っていたら?」ということも考えておきましょう。
ちゃんと面倒を見たいと思っていても、夫婦どちらかが病気で入院することもあるかもしれません。実際に、入院することになったり、やむをえず高齢者施設に入居することになったりして、「柴犬のお世話をどうしよう……」と途方に暮れるケースも珍しくないのです。
もちろん先のことは分かりません。でも少なくとも「体力と経済力が大切!」という覚悟は持っておきたいものです。
柴犬との暮らしで気になることQ&A
リタイア後に柴犬を飼いたいけど、いろいろ心配……。そんなよくある疑問や不安を、Q&Aでまとめました。
Q.柴犬の散歩、シニア世代には大変?
A.毎日およそ1時間の散歩が必要なので、大変です。ただし、飼い主自身にとってもいい運動になります。
柴犬の散歩は、毎日となると大変です。
時間の目安は「朝夕30分ずつ×2回」。要は“1日トータル1時間”散歩するということです。距離の目安としては、“体重と同じくらい”。たとえば体重9kgの柴犬なら、散歩は9kmぐらい歩かせてあげるのが理想です。
(※柴犬の散歩については:柴犬の散歩にて)
足腰が丈夫じゃなければ、むずかしいですよね。とはいえ毎日の散歩は、飼い主にとってもいい運動になりますよ~!
しかも毎日散歩していると、いろいろな人と触れ合うことになります。
たとえば、子ども連れのお母さんや通勤途中のサラリーマン、同じように犬を散歩させている同世代。毎日会ううちに顔見知りになるものです。
なんとなく「おはようございます」と挨拶したり、「お散歩ですか?」「桜が咲きましたね」という何気ない会話を交わしたり。そんなやりとりが、リタイア後の生活にコミュニケーションの機会を作ってくれますよ~。
なお最近では、東京や大阪中心に「散歩代行サービス」も登場しています。体調が悪いときは、こうした便利なサービスをうまく活用するのも一つの手段です。
散歩代行サービスはその名の通り、飼い主の代わりに犬の散歩をしてくれるサービスです。
地域やサービス内容にもよりますが、料金の目安は、1時間あたり2000円~3000円。散歩代行の他、簡単な犬の世話がセットになっていることもあります。
インターネットで「散歩代行+〇〇(地名)」と検索してみてください。近所で提供しているサービスがあれば、いざというときに頼ることができて安心ですね!
Q.留守番は一人で大丈夫?
A.基本的には、留守番できます。ただし“こっそり出かける”ことが大切です。
ときには夫婦それぞれに用事があり、家を空けることもあることでしょう。夫は同窓会、妻は趣味仲間と食事会……そうなると気になるのが、柴犬の留守番です。
柴犬は自由な時間を好む犬種だと言われています。独立心も強いので、柴犬だけでの留守番も平気です。ご夫婦それぞれ予定があって出かけても、きっと留守番してくれることでしょう。
とはいえ、はじめのうちは不安がるかもしれません。出かけようと思ったらひたすら鳴いて、出かけようにも出かけられないといったケースもあるようです。
愛犬に不安を抱かせずに出かけるコツは、“こっそり出かける”ということ。何だかかわいそうと思うかもしれませんが、このほうが犬のためなんです!
むしろ「いい子でお留守番しておいてね」などと声をかけてから出かけると逆効果!もちろん気持ちは分かります。大事な愛犬に、ちゃんと声をかけてから出かけたいですよね。
でもその一言で犬は“この後自分だけになる”ということを学習します。すると次に「お留守番」という言葉を聞くと、不安がエスカレートしてしまいますよ~!
▼便利グッズ:ドッグカメラ
ドッグカメラは、犬用の見守りカメラです。スマートフォンを使って、外出先から留守番している愛犬の様子を見守ることができます。
カメラによって機能もさまざま。話しかけることができるカメラもありますし、ペットが吠えたり寝起きしたりすると、スマホにアラートが出て確認できるカメラもあります。遠隔操作でおやつをあげられるカメラもありますよ~!
Q.老犬になったとき、お世話できるでしょうか?
A.介護するにあたって体力が不安なら、小柄な豆柴を飼うのも一つの手段です。
近年、犬の平均寿命は延びてきています。そのため介護が必要な老犬も増えています。足腰が衰えて歩けなくなったり、トイレの失敗が増えたり、夜中に泣いたりといった、老いの症状が現れます。
寝たきりになれば、飼い主に大きな負担がかかります。床ずれを防ぐため、一定時間おきに寝返りさせてあげなくてはいけません。食事のたびに抱きかかえて、すべて食べさせてあげる必要があります。
10kg近い柴犬を抱きかかえての介護、大変ですよね……。飼い主自身が弱っていれば、かなりの重労働です。
将来の介護が不安なら、ひと回り小さめの豆柴を飼うのもいいかもしれません。豆柴なら、体重は4~6kgぐらい。柴犬と比べると、抱きかかえるのも断然楽ですよね!
豆柴の魅力は、何と言ってもコロコロとした可愛さ。 “小さな柴犬”ですから、性格や気質は柴犬そのものなんです。
詳しくは別記事「まるでぬいぐるみ!豆柴の特徴は?性格や寿命、大きさを解説」で紹介しています。ぜひご覧くださいね。
Q.はじめて犬を飼うので、しつけができるかどうか心配……。
A.必要に応じて「しつけ教室」を利用するのも良いでしょう。
昔から柴犬を飼いたいと思っていたけれど、子育てに精一杯で飼えなかったという方も多いのでは?
第二の人生が始まって、ようやく実現する柴犬との暮らし。早く叶えたいと思う一方で、しつけができるかどうか不安で二の足を踏む方も多いようです。
近年では、犬のしつけを行ってくれる「しつけ教室」が増えています。うまく活用してみてはいかがでしょうか?
一言でしつけ教室といっても、いくつかの種類があります。合うタイプのしつけ教室を見つけてくださいね。
(1)犬の幼稚園
近年増えているのが、犬の幼稚園(保育園)です。朝から夕方まで預けると、トレーナーが基本的なしつけを行ってくれます。
費用は地域によって異なりますが、1日あたり6,000円前後が相場です。送迎サービスが付いた犬の幼稚園もあります。インターネットで「犬+幼稚園+〇〇(地域)」と検索してみてくださいね。
(2)動物病院
動物病院の中にも、しつけ教室を開催している病院があります。多くの場合、子犬を対象としており、「パピークラス」「パピーパーティー」といった名前で展開しています。
柴犬は丈夫な犬種ですが、とは言ってもかかりつけの動物病院は決めておきたいもの。たとえ病気にならなくても、ワクチン接種をしたり、フィラリアの予防薬をもらったりするために、動物病院へ行く必要があります。
院内やスタッフの雰囲気を知るために、動物病院のしつけ教室に参加するのも一つの手段ですね!
(3)ペットショップ
ペットショップでも、しつけ教室が開催されています。子犬から成犬まで年齢別のクラスがあったり、プライベートレッスンがあったりと、店によって多彩なメニューがあるのが特徴です。
中には、その店で購入した人限定の「無料しつけ教室」を用意している場合もあります。ペッ
トショップで柴犬をお迎えしようと思っているなら、ぜひチェックしてみてくださいね!
Q.最近室内で飼うことが多いみたいだけど、外飼いはNG?
A.室内でも外でもOK!ただし室内で飼うなら注意したいことがいくつかあります。
最近では、犬を家族の一員として室内で飼うスタイルが定着しています。でもシニア世代にとって犬を飼うというと、外飼いを想像する方が多いはず。ひと昔前だと、家にやってきた配達員さんに吠えて……という光景をよく目にしたものです。
昔のように外で飼うのか?それとも時代の流れに合わせて、室内で飼ったほうがいいのか?悩む方も多いことでしょう。
結論から言えば、どちらでも大丈夫です。日本犬は四季に慣れていますので、日本の暑さや寒さには慣れっこです。外で飼っても構いませんし、もちろん室内で飼うこともできます。
ただし室内飼いする際に、ぜひ気を付けてほしいことがいくつかあります。
(1)マンションなら「ペット可」物件かどうかを確認
室内でペットを飼いたいと思っても、マンションの場合「ペット可」物件でしか飼うことができません。
管理規約や賃貸契約書を見れば、ペット飼育が可能かどうか記載されているはずです。目を通してみてください。
ペット可であっても、さらに細かい条件付きのことがあります。柴犬を飼う場合だときちんと確認したいのが、「10kgを超えてはいけない」「小型犬のみ飼育OK」というルールです。
・「10キロを超えてはいけない」
⇒一般的な柴犬の体重は、7~10kgです。基本的には飼育できます。
・「小型犬のみOK」
⇒やや線引きがむずかしいルールです。柴犬は、日本犬の中では“小型犬”に分類されます。ただしサイズは中型犬に近いので、中型犬扱いされることも多いのです。
気になる場合は、必ず事前に確認してくださいね!
なおマンションで柴犬を飼う場合、知っておきたいのが“共用部分でのルール”です。
散歩に連れて行くとき、廊下やエレベーター内は基本的に歩かせることはできません。抱っこしたりカートに乗せたりして移動することになります。
カートに乗せれば楽ですが、屋外に出て散歩中も、ずっとカートを押すことになります。抱っこしやすいという意味でも、小柄な豆柴のほうがシニア世代には合っているかもしれません。
(2)誤食や誤飲に注意
室内で柴犬を飼う場合、「誤食・誤飲」にはくれぐれも注意しましょう。犬はとにかく何でも口に入れてしまう習性があります。
毎日飲む高血圧の薬、車のリモコンキーから取り出した使用済みボタン電池、軽くビールを飲みながらつまんだ焼き鳥の串、ハムを取り出した後のビニール……。そういったものを、何気なく机の上に置く習慣はありませんか?
食べられる可能性のある場所には、物を置かないのが鉄則です。大事な愛犬が誤って口に入れないように、安全な場所に置くように心がけてください。
タバコも吸い殻の誤飲が多いため、絶対に近くに置けません。そもそも副流煙の問題もあるので、夫婦どちらかが喫煙する場合、室内で飼うことはできません。
(3)呼吸器が弱い場合もNG
ご夫婦二人とも、呼吸器系のトラブルを抱えていませんか? 気管支喘息をはじめ、呼吸器に何らかの疾患があると、犬の毛が症状を悪化させる可能性があります。室内で飼うのはやめておきましょう。
実際に、子どもが独立してさみしさを紛らわせるために犬を飼ったところ、症状が悪化したというエピソードも見受けられます。
しかも病院で「犬を手放してください」と言われ、夫婦の間でも「健康のために犬をあきらめよう」と夫が説得し、「私さえ辛抱すれば大丈夫だから」と妻が粘ってひと悶着起こったというエピソードもあるぐらいです。
柴犬が可愛いからと言っても、やはり健康あってのこと。呼吸器が弱い場合は、がまんすることをおすすめします。
Q.万が一、体調不良などで飼えなくなった場合の備えは?
A.家族や親戚、友人知人に引き取ってもらえるかどうか、確認しておくことをおすすめします。
シニア世代を迎えると、健康状態が大きく変わります。病気で散歩や世話をする体力がなくなったり、入院しなくてはならなくなったりと、病気やケガで飼えなくなるケースはよくあります。
自分に万が一のことがあったときには、他の誰かに世話を頼まなくてはなりません。
家族や親戚、友人・知人などが引き取って面倒を見てくれるのか、確認や打診をしておくことをおすすめします。
世話に関するお願いを書面にまとめておくと、さらに安心です。どんなドッグフードが好きなのか、かかりつけの動物病院はどこなのか、好きなおもちゃは……など、飼育する上で必要な情報をまとめておきましょう。
家族や親戚が飼うことができない場合、それ以外の新しい飼い主を探さなければなりません。いざというときに頼れる動物愛護団体をリサーチしておくと安心です。
Q.エサ代やトリミング代はどれぐらい?年金暮らしだと負担になる?
A.目安は、1か月あたり6,000円です。でもケア用品代も必要なので、もっとかかります。
柴犬に限った話ではありませんが、犬を飼うには想像以上にお金がかかります。年金暮らしの場合、毎月の出費は気になるかもしれません。
月々の出費で大きいのは、エサ代やトリミング代です。柴犬を飼うなら、1か月あたりの目安は次の通り。
・ドッグフード代・・・・・・・・・・・・・・・3,000円
・シャンプー&トリミング代・・・・・3,000円
ただし、他にもケア用品代もかかります。病気やケガをすれば、医療費も支払わなくてはいけません。
柴犬を生涯育てるには230万円ほどかかります。一年でおよそ15万円、月間およそ1万3千円です。
いずれお子さんが結婚して孫が生まれたら、出産のお祝いや初節句のお祝い、毎年のお誕生日や子どもの日のプレゼントなど、出費がかさむこともあります。自宅が老朽化して、外壁塗装も必要になるかもしれませんし、バリアフリーのためのリフォーム代も必要かもしれません。
柴犬を飼う費用が捻出できるのか、事前にシミュレーションしてくださいね。
柴犬を飼うのにどれぐらい費用がかかるのか、詳しくは別記事「犬を飼育するのに必要な「生涯費用」はどれぐらい?」で解説しています。
概算ですが、細かな金額も紹介していますので、気になる方はチェックしてくださいね!
Q.夫婦で旅行に行くのが定年後の楽しみの一つ。愛犬はどうすれば?
A. 泊りで部屋を空けるなら、ペットホテルに預けたほうが安心です。
現役時代は、なかなか旅行に行けなかったご夫婦も多いことでしょう。定年退職後は、夫婦水いらずでのんびり旅行に出かけたいものですね。
となると気になるのが、愛犬の留守番です。泊りで部屋を空けるならペットホテルに預けましょう。いくつか知っておきたいポイントを紹介します。
(1)希望に合うタイプを選ぶ
一言でペットホテルと言っても、色々あります。
電車の旅なら、駅近のペットホテルが便利です。飛行機を利用するなら、空港内のペットホテルを探すといいでしょう。愛犬を預けて旅行に行き、そのまま引き取って帰ることができます。
動物病院を併設しているペットホテルもあります。オプションで爪切りやシャンプーを頼めるペットホテルもあるので、うまく活用するといいですね!
(2)多くの場合、ワクチン接種済が条件!
利用に際しては、「ワクチン接種を済ませていること」を条件に挙げるペットホテルがほとんどです。ワクチン接種の証明書の提出を求められることもありますよ~。
しかも、ワクチン接種してから1週間以上空いてないと、受け付けてもらえないペットホテルもあります。愛犬の健康のためにも、余裕をもって受けるようにしてくださいね!
Q.愛犬と一緒に旅行に行きたい!何を準備すればいい?
A.まずは車に慣れることからスタートさせましょう。安全な旅のために、犬用ドライブボックスも必要です。
最近は犬と一緒に泊まれる宿も増えてきました。「夫婦だけの旅行だと会話が続くか心配」「愛犬と一緒に旅行を楽しみたい!」という場合、愛犬と一緒に出かけ、ペット可の宿に泊まる旅行も幸せですね~。
一言で“犬と泊まれる宿”といっても、実にさまざま。犬と一緒に部屋で食事できたり、大広間を改造した畳敷きのドッグランがあったり、犬用アメニティが充実していたり。すごいですね!
インターネットで「ペット 宿」と検索すると、全国の宿を探すことができます。「犬と旅行 ブログ」で検索すると、リアルな体験談もたくさん見ることができますよ~。
いい宿を見つけたらいよいよ旅行の準備を始めましょう。愛犬との旅行を楽しむために、知っておきたいポイントがあります。
(1)まずは車に慣れさせる
犬を連れて旅行となると、移動手段は車です。普段から車に乗っているなら問題ありません。でも乗ったことがない犬もきっと多いですよね!
中には、音や振動に敏感な犬もいます。当日に車に乗せたら怖がってしまって、出発できない……なんてことになったら大変です!
旅行が決まったら、まずは車に慣れさせることから始めましょう。
最初は、エンジンを切った車に愛犬を乗せてください。おやつを与えるなどして、車の中で静かに過ごせるようにしつけましょう。
車内空間に慣れたら、いよいよ車を走らせましょう。最初は5~10分ほどの短いドライブに出かけます。少しずつ時間を長くしてみてくださいね。
(2)犬用ドライブボックスを用意する
愛犬を車に乗せるなら、用意しておきたいのが犬用ドライブボックスです。
犬用ドライブボックスとは、犬を固定する装置がついシートです。ボックス型なので、簡単に愛犬を車に乗せることができます。
走行中に急ブレーキをかけた場合も、ドライブボックスに入っていれば、体が前に投げ出されることはありません。ケガを防ぎ楽しい旅行にするためにも、必ず用意してくださいね!
(3)事前に食事を済ませておく
犬とのドライブ中に起こるトラブルで、意外と多いのが“車酔い”です。食べた直後は酔いやすいため、出発2時間ぐらい前には、食事を済ませておくことをおすすめします。
もし「車に酔ったかな?」と思ったときの対策は、人間と同じです。外の空気を吸わせて、気分転換をさせてあげましょう。酔い止めの薬も市販されていますが、かかりつけの動物病院で相談したほうが安心でしょう。
▼便利グッズ:ディスペンサー付きの処理袋
車酔い対策をしていても嘔吐するかもしれません。休憩中にトイレに行くこともあるでしょう。ディスペンサー付きの処理袋を用意しておくと、慌てることがありません。
1枚ずつ取り出しやすいので、とても便利です。嘔吐した場合に備えて、ウェットティッシュも車に乗せておくと安心ですね!
一緒に暮らすことで得られる楽しみや生きがい
柴犬を飼うということは、命を預かるということです。シニア世代に入ってから飼うとなると、大変な面もたくさんあります。でもそれ以上に、「飼ってよかった」と実感する場面も多いようです。
多くの方が口を揃えていうのが、“子ども代わり”や“大切な家族の一員”といった言葉です。賢く可愛い柴犬は夫婦にとって、かけがえのない存在なのですね!
愛犬との散歩も、「運動不足の解消になる」「犬を連れているおかげで、顔見知りがたくさんできた」など、実は飼い主のためになるケースも多いようです。
柴犬を飼うことで幸せを感じるのは、当事者である親だけではありません。実はお子さんたちも「親が犬を飼って良かった」と思うようです。
たとえば「周囲が驚くほど父が元気になった」「実家に電話すると、犬の話題が出ないことがない。声がとにかく明るい」「あちこち体調が悪いと言いながらも、犬の世話はすべてがんばっている」といった声が見られます。
会社人間として過ごしてきた男性サラリーマンは、退職した瞬間に、どこの組織にも属さない立場になります。日々の通勤や仕事、複雑な人間関係から解放されてほっとする一方で、心にぽっかりと穴が開き、無気力な状態になる人も多いですよね。
柴犬を飼えば、さみしさを実感するヒマがありません。日々犬のお世話で大忙しです。お子さんが感じる「やりがいと責任感から元気になるようだ」といった想いを、きっとご本人が何より感じるのでしょうね!
夫婦にとっても、柴犬がいることで会話が生まれるきっかけになります。子育て中はむずかしかった旅行も、愛犬がいると幸せな思い出になりそうですね!
60代老夫婦が柴犬を飼うのはおすすめできるのか、できないのか?
第二の人生に踏み出そうとする60代夫婦が柴犬を飼うことは、おすすめできるのか?それともできないのか?
その答えは、「体力面」と「いざというときの備え」にかかっています。
もしも「足腰が弱ってきて歩くのがしんどい」「持病があり、あまり体力がない」「いざというときに頼れる家族や友人知人が近くにいない」という場合は、柴犬を飼うことが負担になるかもしれません。
呼吸器系のトラブルを抱えている場合も、特に室内で飼うことで、柴犬との暮らしが症状を悪化させる可能性があります。柴犬を可愛いと思っていても、飼うのは踏みとどまったほうがいいでしょう。
でも、「先のことは分からないけれど、少なくとも今は健康体そのもの」「自分が病気やケガをしても、近くに住む犬好きの息子夫婦が面倒を見てくれる」など、体力面に自信があり、家族の理解やサポートがあるなら、柴犬との生活は幸せなものになるでしょう。
シニア世代なら、小柄な豆柴を飼うのも選択肢の一つです。サイズが小さい分体重も軽く、抱っこするのも負担がかかりません。
ただし人気が高まっている分、悪質なブリーダーも存在します。ぜひ別記事「豆柴の価格は?飼う前に知っておきたい値段の目安」も参考にして、大事な愛犬を迎え入れてくださいね。
まとめ
リタイア生活を送る60代夫婦でも、柴犬を飼うことはできます。ただし条件があります。責任をもって飼い続けるには、体力が必要です。いざというときのために、家族をはじめ周囲の理解やサポートも必要です。
もし両方が揃っているなら、ぜひ長年の夢だった “柴犬との生活”を叶えてください。きっと幸せな毎日になるはずです。価格の相場や人気の柴犬など、飼う前に知っておきたい情報を別記事で紹介しています。ぜひあわせてご覧くださいね!