日本犬の里親になるには?秋田犬や柴犬の里親になる方法&注意点

そばこ

日本犬を飼うには、ペットショップやブリーダーから購入する他、“里親になる”という選択肢もあります。ただし聞いたことはあっても、「どうすれば日本犬の里親になれるの?」という方も多いことでしょう。

そこで今回は、柴犬や秋田犬、甲斐犬、四国犬など日本犬の里親になる方法を解説します。注意点もあわせてお伝えしますので、里親に興味がある方はぜひ参考にしてください!

そもそも里親とは?

こちらを見つめる黒柴の子犬
犬の里親とは、何らかの理由で飼い主を失ってしまった犬を引き受けて、飼う人のことを指します。

飼い主を失ってしまった犬たちの事情は、本当にさまざまです。たとえば、飼い主が病気で飼育できなくなった場合や、ペットNGの物件に引っ越すことになって手放した場合。もちろん飼い主の勝手な都合で、残念なことに捨てられてしまうケースも存在します。

飼い主もしくは保護団体などが掲げる条件を満たしていれば、里親として犬を迎えることができます。

基本的にペット自体の代金はかかりません。殺処分という悲しい運命をたどる犬を救うこともできるのは、犬好きとしてはうれしいことですね!

里親になるときの注意点

犬の里親になれば、身寄りのない犬を救うことができます。ただし、いいことばかりではありません。当然ながら注意点もあります。十分に知った上で、里親になるかどうか決めてくださいね。

注意点(1)里親になるには条件がある

「里親になりたい!」と思ったとしても、誰でも犬の里親になれるわけではありません。保護団体や元の飼い主によって違いはありますが、里親になるための条件が決められています。

たとえば、「東京都動物愛護相談センター」から犬を譲り受けるなら、条件は次の通りです。

・原則、都内にお住まいで20歳以上60歳以下の方
・現在、犬や猫を飼育していない方
・家族に動物に対するアレルギーを持っている方がいない方
・飼うことを家族全員が賛成している方
・最期まで責任を持って飼い続けることができる方
・経済的、時間的に余裕がある方
・動物に不妊去勢手術による繁殖制限措置を確実に実施できる方
・集合住宅・賃貸住宅の場合は、規約等で動物の飼育が許されている方
・当センター主催の譲渡事前講習会を受講している方

(参考)ワンニャンとうきょう「東京都動物愛護相談センターから譲渡を受けるには」

とてもたくさんの条件がありますよね!でもこれも、犬が幸せになるために……と決められたこと。団体によって条件が違いますので、必ずチェックしてくださいね~。

里親の注意点(2)ワクチン代や去勢手術代などの費用がかかる場合もある

里親になる際、犬の費用自体はかかりません。ただし一定額の費用負担を求められることが一般的なので、頭に入れておきましょう。

たとえば、譲渡前に接種したワクチン費用や、避妊・去勢手術などにかかった費用、そして飼育費用の一部などが代表的な例です。

後になって「え、そんなにかかるの?」と思わなくて済むように、事前に説明を受けておくことをおすすめします。

もちろん犬を飼うためのグッズ費用もかかります。ケージやエサ、トイレシート、リードなど、犬が快適に暮らせる環境を準備してあげてください。おやつやおもちゃを用意してあげると、喜ぶかもしれませんね~。

里親の注意点(3)持病やケガ持ちの場合がある

引き受けた犬が、必ずしも健康とは限りません。持病がある犬やケガをしている犬もいる可能性があります。

迎え入れると治療費用がかかりますし、特別なケアや用具が必要になることもあります。十分に手を尽くす覚悟があるのか、経済的な余裕があるのかなど、考えておくべきことがたくさんありますね。

「よし大丈夫!」「ちゃんと責任を持って飼える!」と言えるようになってから、引き取ってあげましょう。

里親の注意点(4)なじむのに時間がかかる場合もある

保護されている犬には、さまざまな過去があります。たとえば、前の飼い主からひどい目にあった、ペットショップで売れ残ったために悪質な業者に捨てられてしまった……そんな辛い経験をした犬も当然います。

トラウマを抱えている場合、人間に不信感を抱いているかもしれません。すると環境に慣れるまで時間がかかったり、問題行動を起こしたりする場合もあります。犬の気持ちに寄り添って、焦らず向き合ってあげてくださいね。

里親の注意点(5)元の飼い主とトラブルが起きる場合もある

里親になるには、さまざまな方法があります。相手が保護団体ではなく個人の場合、何らかのトラブルが起きる可能性もゼロではありません。

特に気を付けたいのが費用面です。両者の言い分が異なると、話がこじれかねません。心ない人による詐欺事例も、残念ながら報告されています。不安な場合は、書面を交わすのも一つの方法と言えるでしょう。

日本犬の里親になる方法

里親になるには、注意点があることをお分かりいただけたでしょうか?十分理解した上で「やっぱり里親になりたい!」という方のために、日本犬の里親になる方法を紹介します。

里親になるには、大きく分けて次の3つの方法があります。

  • 保健所や保護団体などから引き取る
  • 譲渡会に参加する
  • インターネット上の里親サイトを利用する

それぞれの方法について、里親になるまでの流れを見てみましょう。

里親になる方法(1)保健所や保護団体から引き取る

里親になる方法として、まず挙げられるのが「保健所や保護団体から引き取る」という方法です。

たとえば保健所から引き取る場合も、すぐに譲ってもらえるわけではありません。基本的には講習会を受け、書類提出や自宅訪問調査などによる審査を受けます。さらに相性を確認して譲渡されるという流れが一般的です。

里親になる方法(2)譲渡会に参加する

里親になる方法として「譲渡会に参加する」という方法もあります。

譲渡会には、民間のボランティア団体が開催しているものもあれば、保健所や保護団体が行っているものもあります。

たとえば、環境省が運営しているサイトでは、各自治体で行われる譲渡会の開催情報が掲載されています。ぜひ参考にしてみてください。

(参考)環境省自然環境局HP「譲渡会等のお知らせ」

譲渡会も、すぐに里親になれるわけではありません。書類を提出するだけではなく、自宅訪問調査を受ける場合もありますし、トライアル期間を設けて相性を確認する場合もあります。

里親になる方法(3)インターネット上の里親サイトを利用する

里親になる方法として、「インターネット上の里親サイトを利用する」という方法もあります。

「秋田犬 里親」「甲斐犬 里親」「四国犬 里親」などのキーワードで、インターネット検索してみてください。たくさんの里親サイトが見つかるはずです。

飼いたいと思える犬が見つかったら、サイトに書かれた譲渡条件や流れなどを確認して、申し込みを行いましょう。

里親の募集主によって、譲渡条件や受け渡し方法などが異なります。トラブルを防ぐためにも、疑問がある場合は必ず事前に確認してくださいね!

甲斐犬龍馬の子犬の頃のおすわり

まとめ

日本犬の里親になるためには「保健所や保護団体などから引き取る」「譲渡会に参加する」「インターネット上の里親サイトを利用する」という3つの方法があります。どの方法がいいのか、十分に考えてみてくださいね。

なお、ペットショップやブリーダーでの購入については、別記事で詳しく紹介しています。里親か購入で迷っている……という方は、ぜひあわせてご覧くださいね。

(関連)日本犬はどこで購入できる?ぺットショップやブリーダーの選び方

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