闘犬目的で作り出された土佐闘犬を飼うには、頑丈なケージや首輪、リードなどが必要です。万が一のトラブルを防ぐために、責任と覚悟を持ってしつけることも欠かせません。
土佐闘犬の飼い方やしつけ、さらには散歩やトイレトレーニングなど、飼うなら知っておきたい土佐闘犬の情報をまとめました!
目次
土佐闘犬の飼い方
土佐闘犬の飼い方でポイントになるのが、「闘争本能やパワフルさ」を常に意識することです。飼育環境やグッズ選びには、細心の注意を払いましょう。
土佐闘犬用の設備を整えるには、費用もかかります。「最後まで責任を持てる!」という自信がある方が、迎え入れてあげてくださいね!
土佐闘犬の飼い方(1)放し飼いはNG!
土佐闘犬の飼い方で気をつけたいのが、絶対に「放し飼いにしない」ということです。
これまでに、土佐闘犬にまつわる残念なニュースを見た方も多いのでは?
土佐闘犬が人を襲って重症を負わせたり、命を奪ってしまったり……。
実は多くの場合、その背景には“放し飼い”がありました。飼主の不注意によって、土佐闘犬が事件を起こしてしまうなんて、悲しいですよね。
たとえ塀が高くても、何らかのタイミングで脱走する可能性があります。しかも闘争本能のある犬種ですから、誰かが敷地内に入って来た途端、襲う可能性もゼロではありません。
大事な土佐闘犬を“加害者”にしないためにも、放し飼いはやめましょう。
土佐闘犬の飼い方(2)頑丈なケージで飼う
土佐闘犬を飼うなら、頑丈なケージで飼うことをおすすめします。簡単に逃げ出せず、他人が簡単に近づけない環境を整えてあげることが大切です。
なお、土佐闘犬を「特定危険犬種」に指定している自治体もあり、その場合はケージ内での飼育が必須となります。ゆったりと過ごせるように、大型犬用のケージを選んであげてくださいね。
とはいえ、ずっとケージの中にいてストレスを溜めてしまってはかわいそうです。朝夕は、散歩に連れ出してあげてくださいね。
土佐闘犬の飼い方(3)丈夫な首輪やリードなどを用意する
土佐闘犬は力の強い犬種です。首輪やリードなどは、土佐闘犬のパワフルさに耐えられる丈夫なものを選びましょう。
リードは、いざというときに土佐闘犬を引っ張る役目を果たす大事なツールです。緊急時に手を離してしまっては意味がありません。
そうなんです!リードは強さや耐久性だけではなく、“飼主にとって握りやすく、負担が少ないもの”を選ぶことも大事ですよ~。
リードの持ち手には、パッドで覆われていて握り心地がソフトなものや、犬の動きに合わせてスライドするものなど、さまざまです。
大きさや見た目だけで選ばず、実際に触ってから購入したり、口コミをチェックしてから購入したりすると安心ですね。
土佐闘犬のしつけ
土佐闘犬は闘いに使われる犬種だけあり、闘争本能をむき出しにすると迫力があります。土佐闘犬の気質を理解して、正しくしつけてあげましょう。
土佐闘犬のしつけ(1)興奮していても、飼主の指示に従うようにしつける
土佐闘犬のしつけで重要なことは、どんなに興奮しているときでも飼い主の指示を絶対に守るようにすることです。
土佐闘犬は闘争本能がある犬種です。いざというときに飼い主の制御がきくように、きっちりしつけておきましょう。
土佐闘犬のしつけ(2)しっかり叱る
土佐闘犬をしつけるときは「しっかり叱る」という気持ちで接するようにしてください。毅然とした態度でしつけることが大切です。
とはいっても、すぐに信頼関係が築けるわけではありません。十分にしつけができるまでは、口輪をするなどの対策をしたほうが安心です。
土佐闘犬のしつけ(3)経験者から学ぶことが大事!
土佐闘犬をしつけるには、飼育経験者から学ぶことが大切です。実際に土佐闘犬を育てている人のアドバイスが役に立ちます。
土佐闘犬は、基本的にペットショップでは売られていません。ブリーダーから迎え入れることになります。土佐闘犬のしつけについても、十分に話を聞いておきましょう。
土佐闘犬の散歩
土佐闘犬は体を動かすことが大好きです。ストレス発散にもなりますから、十分な運動量を心がけてくださいね。
土佐闘犬の散歩(1)「1時間ずつ×朝夕2回」が理想!
土佐闘犬の散歩は、1回およそ1時間、できれば朝夕2回行うのが理想です。つまり1日あたり2時間ほどの散歩が必要ということです。
毎日2時間を確保するのは、結構大変ですよね?しかも力が強い犬ですから、飼い主の体力だけではなく、腕力も問われます。
土佐闘犬を迎え入れるなら、毎日2時間の散歩に付き合ってあげられるのか、十分に考えてからにしましょう。
土佐闘犬の散歩(2)人通りの少ない場所や時間を選ぶ
土佐闘犬は警戒心が強く、闘争本能を秘めた犬種です。通りすがりの人や犬に対して、反応してしまうこともあります。
散歩の際は、なるべく人通りが少ない道を選びましょう。
大勢の人が行きかう時間帯や、他の犬が散歩している時間帯も避けたほうが安心です。
土佐闘犬の散歩(3)できれば口輪をつける
土佐闘犬は、がっしりとした体格といかつい顔つきが特徴の犬種です。飼い主にとっては「かっこいい!」と思える風貌も、道行く人にとっては「ちょっと怖い……」という可能性もあります。
しかも、あってはならないことですが、リードから離れてしまって他の人の所へ……という可能性もゼロではありません。
万が一のことを考えて、散歩のときには口輪をつけておくようにしましょう。
土佐闘犬のトイレトレーニング
大型犬は体が大きいため、「おしっこがトイレからはみ出す」といった失敗をしてしまうケースも多々あります。なるべく大きめサイズのトイレトレーやトイレシートを用意してあげましょう。
最初のうちは失敗も多いかもしれません。でもトイレトレーニングに関しては、叱ることはNGです。「うまくできたら褒める」「失敗しても怒らない」という点を守って、トレーニングしてあげてくださいね。
慣れるまでは、トイレのサインを見極めてあげることも重要ですよ!ソワソワしていたら、トイレに誘導してあげましょう。
まとめ
土佐闘犬は、かなり大型で力が強く、闘争本能をもつ犬種です。初心者の方が、興味本位で飼育することは不可能と言えます。
設備も頑丈なものを用意する必要があり、しつけ面でも責任と覚悟をもって行う必要があります。ただし本気で飼うことで、他の犬では経験できない“土佐闘犬ならではの魅力”を深く知ることができるでしょう。
土佐闘犬の特徴や性格は、「強靭な体つき!土佐闘犬の特徴は?性格や寿命、大きさを解説」で紹介しています。ぜひあわせてご覧くださいね!