勇ましい姿!四国犬の特徴は?寿命、大きさを解説

四国犬は、イノシシやシカの狩猟犬として活躍した四国原産の日本犬です。オオカミを彷彿させる勇ましい姿が人気を集めています。

四国犬の特徴や寿命など、飼うなら知っておきたい四国犬の情報をまとめました!

四国犬の顔のアップ

四国犬って、どんな犬?

まずは、四国犬はどんな犬なのかを紹介します。

昔は「土佐犬」と呼ばれていました

「四国犬?土佐犬じゃないの?」と思う方も、きっと多いですよね!

四国犬は主に高知県を中心に生息していたため、かつては「土佐犬」と呼ばれていました。

ところがその後、闘犬用として「土佐闘犬」が誕生。いかつい顔つきとがっしりとした体が特徴の土佐闘犬は、四国犬とはまったく別物なんです。

土佐犬と呼ぶと、土佐闘犬と混同してしまいます。そこで「四国犬」と呼ばれるようになったのです!

土佐犬について詳しくは「強靭な体つき!土佐闘犬の特徴は?性格や寿命、大きさを解説」をご覧ください。

先祖は山岳地帯に住んでいた“ヤマイヌ”

四国犬は、古くから四国山地に存在した日本犬です。その祖先は、山岳地帯にいた「ヤマイヌ」だと言われています。

ヤマイヌといえば、現在は「野生化した犬」のことも指しますが、元はといえば“ニホンオオカミ”の別名。そう、四国犬のルーツはオオカミなんですよ~。

そんなヤマイヌをいつしか猟師たちが、狩猟犬として育てるようになりました。そして交配が繰り返され、四国犬が誕生したというわけです。

現在の主流は「本川系」

四国犬のことを調べていうと、「本川」という言葉を見かけることが多いですよね。

四国犬はかつて、四国各地で猟に使われていました。だから産地ごとに「阿波」「本川」「幡多」「安芸」「宇和島」などの系統があり、個性も違っていたんです。

やがて「安芸系」「本川系」「幡多系」が三大系統に。「本川系がもっとも純粋で四国犬らしい!」と人気を集めるようになりました。

ただし近年は幡多系との混血が進み、残念ながら差はなくなってきているのだとか。「どうしても本川系がいい!」という場合は、ブリーダーに相談してみるといいですね。

(参考)四国犬の価格は?飼う前に知っておきたい値段の目安

四国犬の特徴!大きさや毛色は?

四国犬の大きさや毛色など、特徴を見てみましょう。

四国犬の特徴(1)体高はおよそ50cm!

四国犬は中型犬です。

  • 大きさ(体高)・・・・オス52cm、メス49cm
  • 毛色・・・・・・・・・・・・・・胡麻、赤、黒褐色

(参考)一般社団法人 ジャパンケネルクラブ「世界の犬 : 5G 原始的な犬・スピッツ : し : 四国 – SHIKOKU」

四国犬の大きさは、オスとメス共におよそ50cm。大型の秋田犬と小型の柴犬、ちょうど中間ぐらいのサイズ感ですね。

毛色は赤・黒・白が混じり合った「胡麻色」がもっとも多いですよ~!

四国犬の特徴(2)野生味あるオオカミのような風貌

ニホンオオカミをルーツとする四国犬は、野性味ある風貌が特徴です。

毛色もオオカミのよう、しかもきりりとした顔つき。実際にオオカミと間違えられて、騒ぎになったことも!

威厳に満ちた顔つきは、四国犬ならではの魅力です。チワワやトイプードルのような愛玩犬にはない、凛々しさが魅力ですね!

四国犬の特徴(3)筋肉質でタフ!スタミナも十分!

山岳地帯で狩猟犬として活躍していた四国犬は、筋肉質で運動能力も高く、持久力にも長けています。

つまり、かなりの運動量が必要です。散歩の目安は、1日2回、それぞれ1時間以上。しっかり運動させて、ストレスが溜まらないようにしてあげてくださいね。

タフな四国犬とちゃんと付き合ってあげられるのか、時間的な余裕や体力面なども考慮して、迎え入れてあげましょう!

(参考)四国犬の飼い方としつけ!散歩やトイレトレーニングは?

散歩途中の四国犬

四国犬の寿命は?

四国犬の平均寿命は、一般的な中型犬と同じです。

四国犬の寿命の目安:10~13歳

大きな病気にかかりにくい犬ですが、四国犬に多いと言われているのが「神経痛」です。

小さい頃に発症し、大きくなると自然と治まるケースも多いようですが、早めに専門家に診てもらったほうが安心です。

歩くときに足を引きずったり、触られるのを嫌がったり……。何らかの異変を感じたら、早めに病院に連れて行ってあげましょう。

(参考)「四国犬がかかりやすい病気は?」
http://www.●●●(未作成)

四国犬の子犬
四国犬の子犬

まとめ

四国犬は負けん気が強く、初心者向きではありません。ただし信頼関係を築ける方にとっては、心強いパートナーになるはずです。「犬を飼うことに慣れている方」なら、四国犬を飼うのに向いています。

また四国犬はスタミナ豊富な犬なので、ハードな散歩が必要です。「散歩のための十分な時間が毎日確保でき、体力がある方」も、四国犬を飼うのに向いているでしょう。

ひとたび四国犬を飼うと、凛々しい佇まいや “いごっそう”な性格に夢中になる飼い主も多いようです。環境が整っているならば、ぜひ迎え入れてあげたいものですね!

(四国犬の性格について詳しくは、四国犬の性格にて)

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そばこ